2013年7月29日 (月)

レイバー映画祭2013「スペイン モンドラゴンの奇跡」「ショック ドクトリン」

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友人が面白そうだから、と誘ってくれた映画祭で2本の映画を観た。

*******レイバー映画祭 サイトより******

「スペイン モンドラゴンの奇跡」

2008年再びの金融危機を迎えた世界経済。多くの企業が一時解雇を敢行する中で、一人の解雇もなく安定的に成長している企業(労働者協同組合)がある。スペインのバスク地方の「モンドラゴン協同組合企業」だ。モンドラゴンの奇跡の秘密は一体何だろうか。労働者協同組合は、果たして新自由主義グローバル時代の代案になれるのか。制作=韓国KBS(リュ・ジヨルPD)・2011年・55分

「ショック・ドクトリン」ー惨事便乗型資本主義のつくられ方

20世紀の一時期、世界は資本主義から社会主義へ移行し、より平等な社会がやってくると信じる人々がいた(わたしもその一人だった)。しかし実際は、歯止めのきかない貪欲な資本主義が甦ってきた。1970年代に台頭した暴力的「市場原理主義」の路線は、癌のように浸潤し増殖していった。ナオミ・クラインは『ショック・ドクトリン』の大著で、その歴史ーーチリのクーデターにはじまって、ソ連の崩壊、イラク戦争等々の歴史的なショックの実体を暴いた。彼女は歴史思想家だけでなく、戦争や自然災害などが起きると、その<現場>に行って調査するジャーナリストでもある。それが同名のドキュメンタリーを生み出した。1%が99%を支配する世界がどうしてつくられたのか。映画は、そのまま3.11後の日本の現実と重なる。本邦初公開の傑作。(木下昌明)
監督 : マイケル・ウィンターボトム/マット・ホワイトクロス
原作 : ナオミ・クライン 2009年/80分/イギリス(日本初公開)

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北欧型の社会福祉制度を重視したゆるやかな社会主義国家を目指し、志半ばにして脱却したミーシャ(ゴルバチョフ)のアイディアは正しかった。

自由市場経済の「自由」の言葉のイメージに踊らされ、アメリカンドリームを夢見ている消費者、一般市民たちが歴史から見つけ出し、学ばなければならないのはすべてが一部の超富裕層により綿密に練られた搾取の方程式であり、このままでいけば暗黒の毎日が待っているという事実。

大惨事(ショック)、政治不安定により生じた人々の将来への不安感を利用し、経済の発展を理由に市場の自由化を助長、その恩恵に預かれると思っていたのは勝手な市民の勘違いで、多くの利益はごく一部の人たちの間で享受され、気がついた時には時すでに遅し、ルールそのものが変わった後では社会保障は受けられなくなっているというお話。

確かな根拠もなく、見えない不安を煽る政治手法はこの国の政治家たちの十八番の一つ。そんな中、一人一人の見極める力が試されている。

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2013年1月 5日 (土)

冬休み 映画鑑賞 レ・ミゼと007

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A Happy New Year 2013

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2012年10月21日 (日)

桃さんのしあわせ(10/20)

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渋谷でのマチネ観劇と吉祥寺でのソワレ観劇の間にちょうど観ることが出来る上映時間だったので、文化村で映画「桃(タオ)さんのしあわせ」を観る。

さすがに数々の映画祭で賞を受賞したというだけのことがあって、、まあこれが..ブラボーcryinggoodな映画だった。

主人公の映画プロデューサー、ロジャー(アンディ・ラウ)に長年仕えてきたタオさん(ディニー・イップ)はある日脳梗塞で倒れ、病院に運ばれる。療養して、と勧めるロジャーに対し迷惑をかけたくないので老人ホームで暮らすと言うタオさん。ロジャーは友人が経営する家から近い老人ホームを世話してもらい、タオさんをそこへ入所させる。多忙の身ながら、それが当然のことであるかのようにタオさんを頻繁に見舞い、容態が良くなると街へ連れ出し、彼女の人生の最終章を活気づけるロジャー。慣れないところに当初は戸惑っていたものの、持ち前の人柄からかじょじょにホームでの居場所を確立していくタオさん。個室とは名ばかりのカーテン1枚で仕切られた部屋が並ぶホームでは入居者たちの人生が否応無しに透けて見えてくる。そんな中、長年リャン家の住み込みのメイドとして2歩も3歩も先を読みながら仕えてきたタオさんの心配りが回りの人たちの意識をも変えていく。

なるべく多くのものを要領よく、いかにしてものにするか『take take!! Take a chance.」 とばかりに自分の利が優先される当世にあって、このタオさん、そしてロジャーもとにかく自分にあるもんでよかったらどうぞばかりに「give give 」と、損得勘定抜きで差し出し、人へ与える。

たかだか80年の人の一生の中で大切なのは何か、を知っている人たちなんだろう。マネー”ゲーム”ーまさに高得点を出し続けることが目的となったゲームーに興じることが生きる目標となってしまった現代にあって、80年間を濃密に生きるとはこうゆうことかも、と心穏やかに悔いを残さずこの世を後にする生き方の一つを提示してくれている。

実際にこの映画は実話が元になっているということなので、主人公の映画プロデューサーに起きたことが後世にまで残るアート作品になったこのことが、このタオさんの功績の一つとして実を結んでいる。

最後、奇跡も大逆転も起こらず、むしろ驚くほどあっさりとタオさんは終焉を迎え、そして少しのおまけとしてロジャーの今が付け足されているのだが、その表現はまさに原題の「A Simple Life」そのもの。この市井の人々に関する日常らしさが(小津的??)この映画の魅力だ。(英語原題のままだと、ちょっと別の意味あいが出てしまいがちーハリウッドのヒューマン映画みたいな響きーなので香港映画であることを強調してこの邦題になったのかも)

ちなみにこの映画のプロデューサーだからなのか、主演のアンディ・ラウはノーギャラで出演しているとのこと。

「男は黙って。。」といったビールCMのコピーがあったけど、男も女も黙って。。。心通わせる。。のがアジア的なんだよね。

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2012年6月 8日 (金)

United

United

1958年、英国全土を震撼させた悲劇「マンチェスター・ユナイテッドの選手を乗せたチャーター便の飛行機事故」の様子を描いた映画「United」を見る機会を得た。

(昨今のハリウッドのように)過度に演出することなく、淡々と史実、そしてそこにあるヒューマンドラマを綴っている。

何百億もの契約金、移籍金、セレブとの豪遊写真の流出など、今や華やかなイメージが一般的なフットボール界だが、そんな風潮にちょこっと苦言を呈するような、、当時の様子ー純粋にフットボール普及に取り組んだ人々達ーそんな一面も見え隠れする。

それにしても、こんな悲劇に見舞われた若者達がよくぞ短期間に復活を果たしたものだ、、とシンプルに感動できる話なので7月上旬からのロードショーで見てみて!

フットボールに詳しくなくても大丈夫。

人として、スポーツマンとしてのDiginity(尊厳)を再確認できる映画。


ちなみに、このチームUnitedで来期から香川信司がプレーするので、出来たら彼にも、そして多くのマンUファンに見てもらいたい作品。
Mighty Redの由来を!今一度確認できるので。

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2011年10月 7日 (金)

沈黙の春を生きて(10/6)

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岩波ホールでベトナム戦争で米軍が空から大量に散布したの枯れ葉剤の薬害被害に苦しむベトナム人、そしてアメリカ人(おもに従軍米兵の子ども・孫たち)の人生をドキュメンタリーで描いた映画「沈黙の春を生きて」を観た。

実はこの映画を監督した坂田雅子さんと接点があり、前作の「花はどこへいった」(彼女の処女作品)も見ていたので、前作からの知識が多少あるため、連作の感覚で観る事が出来た。

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2011年3月26日 (土)

ホワイトチャペル2

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連休中にWOWWOWで放送していたイギリスの刑事ドラマ「ホワイトチャペル2」、3話を一気に観た。

60年代イギリス暗黒街で頭角を表し、その後も残虐な手口でロンドン・イーストエンド*のヒールのヒーローとして長年その名を轟かせていた実在の一卵性双子のギャング、ロニー&レジー クレイ兄弟に関連した現代の事件を扱った英国ITV局制作ドラマ(2010年)。

*ロンドン・イーストエンド
昔からロンドン西側に比べ、低賃金所得層、移民系住民が多く住む地域として知られている。会社勤めの中産階級よいうよりは古くからこの地域に根ざした自営業、地元の組織的企業就業者たちが多く、そのため地元を取り仕切るギャングとの関わりも根深い。
窃盗・強盗犯罪などの治安の悪さゆえ、例えば海外留学生がイーストエンドに住むことなどは異例だったが、近年のイーストエンドブーム(00年以降、倉庫街などに若手を中心としたアートギャラリー、アンテナショップなどが出来始め、おしゃれなトレンドスポットとして注目され始め、今では観光客がショッピング目当てに訪れる場所となった。それとあわせて、カフェやバーなども充実。ロンドンの若者層の遊び場のトレンドとなりつつある)のおかげで、かなり人の出入りは多くなった。
それでも、まだまだ昔からの雰囲気・習慣を残している初心者にはディープすぎる地区もあるので、ロンドンで部屋探しをする際にはイーストエンドの物件には注意を払うべし。

*******ネタばれ注意***********

舞台は現在のイーストエンド、ホワイトチャペル周辺。伝説のギャング クレイ兄弟が起こした犯罪を模した猟奇犯罪が起こり、所轄エリート警部補ジョー・チャンドラー(ルパート・ペンリー=ジョーンズ)を中心とした捜査チームが立ち上がる。

犯罪研究家バッカンはその手口から早い時点で「これはクレイ兄弟を裏切った者たちへの復讐」だとチャンドラーへ忠告するが、チャンドラーは当初、イーストエンドの現ギャングたちの勢力争いでクレイ兄弟とは関係ない、と取り合わない。

しかし、その後に続く殺人事件、容疑者として浮かび上がった地元の双子ギャングの存在から、次第にバッカンのー伝説のクレイ兄弟ーとの繋がりを認めざるを得なくなってくるチャンドラー。

捜査途中に中央エリートチームに捜査の権限を奪われそうになったり、チーム内での不協和音が起こったり、、、と様々な紆余曲折を経て、真実に辿り着くチャンドラー。

最後にはドンデン返しの未来予想図(フリーメイソン絡み)が暗示されてシリーズ2は終結する。

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いかにもイギリスらしさ、多くのイギリスならではの文化背景が盛り込まれていて、面白かった。

ー例えば、警察署における、絶対的な階級による棲み分け。チャンドラーはオックスブリッジ出のエリートなので、いつもサビルロウで仕立てた完璧なテイラード・スーツを着こなしているのだが、その下の部下の人たちは、まあ普通の中(下)流のサラリーマンデカで、普通に店で買うスーツを着て中流の暮らしをしている。でもって、署内であからさまに彼ら出世組に敵意を表す見回り制服警官たち。(まあ、日本もそれに似たエリート組織構造はあるのでしょうが)廊下ですれ違えばわざとぶつかると言ったように、普段から両者の間には火花が散っている。

イーストエンドの(犯罪者の巣窟)パブの様子もすごかったし、反対にチャンドラーの上司の超エリート警部の(イギリスとは思えない)広々とした豪邸。。。でもって、その先にあるエリート集団の企み(メイソン)。


世界は一握りの人たちによって、その人たちの都合の良い方向へと動かされている、、、という現実がきちんと描かれていて、でもって、それと同時に人が誰でもが持つ普遍的な心の病みなんかも組み込まれていて、面白い。
(アメリカンドリームなんてオバカな非現実を信じる人なんて、もういないものね)

あ〜〜〜〜、なんでこのクレイ兄弟を題材にしたテレビドラマの話を書こうと思ったか、今思い出したcoldsweats01

ロンドンへ渡ってすぐの頃、留学生が辿る一つの常套コースの一つ、休日のカムデンロックマーケット散策で、とにかく安くて着回せるTシャツをと思い、買ったTシャツ。

白地に黒でEast Enders の文字とモッズスーツ姿の男二人の写真。。。クレイ兄弟のことなんて知る由もない私、お店の兄ちゃんか姉ちゃんの「これいいでしょ?イギリスでは有名な二人なのよん!」なんて言葉にのせられてーなんで有名なのかも確かめずー購入。
イギリスの有名な長寿ドラマ番組 East Enders(四半世紀続いているロンドン下町の架空の街を舞台にしたホームドラマ。ホームドラマとは言え、昨今の世情を反映してか、浮気、薬物、殺人、レイプ。。と年々その内容はヒートアップ。当然の流れとは言え、視聴者たちの慣れに対抗するためか、これでもかこれでもか、、とエグい驚きの展開に拍車がかかって止まらない様子。それでも、国民的人気番組であるだけあって、一度見始めたら、ついついその時間にチャンネルをあわせてしまうようになるらしい。。ーあくまでも人から聞いた話では。。)の昔のシリーズのキャラクターさんたちなのかしらん?ぐらいに思って、重宝に着たおしていたのだが、、、

あれ、今思えば、クレイ兄弟の有名なツーショット写真だった(彼らはギャングとは言え、公の場にも、メディアにもー実業家として?ー頻繁に登場していたらしい)!!!

アエラの「ひつまぶし」コラムで野田秀樹が変な日本語を堂々と店名にしているロンドンの日本食レストランの話ー例えば、Makiyaki とか Sumousanとか あるらしいーを書いていた。あるいは変な漢字の入れ墨を、その意味を知らずに音だけで決めて入れちゃっている外国人の話、とか書いていたけど、、、、私、それをやっちゃっていたって事だよね。

極悪犯二人組の写真をプリントしたTシャツを、意味が分らずに、ちびっこ東洋人が着ていたって事でしょ?ひえ〜〜〜〜〜〜 Tシャツってデザインっていうことで、その手の間違いが起きやすいから気をつけて!

街を歩いていて、我が家のKY夫が不思議な英語が書かれたTシャツを見つけては大いにウケてますから。

でも、あなたの妻もそのターゲットだったんだよね〜〜〜、20年前(ひえ〜〜〜〜20年かい、こちらの事実にもあらためてお・ど・ろ・い・た!!)

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2010年12月30日 (木)

ノルウェイの森(12/29)

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遅ればせながら、友人とレディースデーに1000円で「ノルウェイの森」を六本木ヒルズの大スクリーンで観る。

なんだか、多くのミス・デシジョンにより、結局全てがシリつぼみという残念な作品だった。

まず、原作を読んでいない人には説明不足の部分が多すぎて、何が何だか分らないー1本の映画作品として鑑賞した後で、そのどこにも行き着けない感じはかなり後味の悪いものだと思うーでもって原作を読んで観ている人たちには、あまりにも物足りなすぎる。
友人も私もこの上映を機に、再度小説を読み直して鑑賞に臨んだのだがー(私は始めるのが遅くて上巻まで、友人は上映直前に生涯5度目(?!)の読書を果たしての結果)ー、ま〜〜〜、映画館を出てからの私たちの「なぜにこんな風になっちゃったの?????」という不満は収まるところを知らず。。出るわ出るわ。

映像で小説を汚したくなかったのか、その高まりすぎたリスペクとが仇となったとしか言いようのない、なんともミスキャストな監督選び。映像美に定評のある監督・トラン・アン・ユンだが、、確かに画は綺麗だったが、イメージフィルムでも無ければ、静止画像の展覧会でもないのだから、きちんと小説を映像化してもらいたかった。
脚本化にあたり、、、もちろん本に書かれていることを全て盛り込むことは不可能だとしても、、それにしてもその取捨選択がことごとくズレている、間違ったところを勝手に入れてーキズキの自殺のシーンをわざわざ見せるのはまったくもってナンセンス、そこからして、この小説の意図が分っていないとしか思えないー、でもって肝心なところはことごとく省いている。得にそれぞれの人間像を描写しているエピソードが全てと言って良いほど省かれているので、それぞれ登場人物の魅力が全く伝わってこない。

それゆえ、それこそ初めて映画でこの話を見る人たちには、なんでこんなセックスアディクトな薄っぺらい変人たちの小説が名作として読み継がれているの???と疑問であること間違い無し。

そうじゃないんだ〜〜〜〜〜〜〜〜、とどっかに向かって叫んでも良いでしょうか?

お願いだから、一部分でも良いから原作の素晴らしさを見せた後に映像美でもなんでも好きなだけやってちゃぶだい!!!

恋愛悲劇!なんてそんなキャッチでこの名作を片付けてほしくないのです。。ウエ〜〜〜ン。。

今、大人の人たちだったら、誰もが通ったその青臭い、しかしながらある意味輝いていたその短い時期に関して、繊細に、そして正直に描いた名作なのに!!

そのあまりにもあっけらかんとした死についての記述、そして異常なほど事細かに書かれた性愛記述、でもって彼からみた回りの人たちに関する偏った描写。。。全てが計算され、完璧な世界を構築しているのに。

もう少し、原作に関して、思い入れのある方に、たとえ出来た作品がその方の一方的な解釈だったとしても、、それでも良いから、これが私が思う「ノルウェイの森」だ、というものを見せてもらいたかった。

ダイジェスト版の予告編はそれで良かったけど、本編になってもそれ以上には何も出てこなかったという、なんとも欲求不満な出来。

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2010年10月18日 (月)

Familien Treffen(家族会議)(10/15)

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10月末から開催される演劇界における一大イベントF/T (Festival/Tokyo)での最大の目玉は、スイス人演出家クリストファー・マルターラーの初来日プログラム09年制作作品の「巨大なるブッツバッハ村ーある永続のコロニー」であることは間違いないと思うのだが、その公演に先がけて公開されたマルターラーのドキュメンタリーフィルム「家族会議」を赤坂にあるドイツ文化会館で観ることが出来た。
*注:F/T開催中にも上演予定があるので、ぜひぜひ観る事をおススメします。

劇作家の翻を劇場で上演する、というごくごく一般的な方法とは異なった独自の演劇を展開しながら、またそれらの作品が毎回大きな反響を呼んでいる、ということでヨーロッパで今一番ホットな演劇人という彼の魅力の秘密の一端を探りたい一心で会場へ。

ドキュメンタリー映画の内容は08年に実際に上演されたマルターラーによる演劇作品「家族会議」が出来上がるまでの6週間を追って、彼の独自の演劇論、製作方法に迫ると言うもの。

そもそも、スイス山中にある格式あるホテルの100周年のお祝いという目的でこの作品が創られたといういきさつがあり、上演もそのホテルーグランドホテルー自体を開放して、各部屋ーロビー、地下室、体育館で行われた(4時間の上演舞台)というから、その出来上がった舞台自体がかなり贅沢で、その舞台そのものもぜひ観てみたくなってしまった(作品の中で開場から、その舞台のほんの一部は観る事ができるのだが。如何せん、その場=ホテルがあってこその演劇公演なので、やはりその場にいなければ、ということなのだろう。何とも贅沢!)。

現地ホテルでの製作合宿の初め、マルターラー組(お互いを良く知る、常連の役者が出演することが多いとのこと)のメンバーとして集まった、役者たち。
唄う事=演じる事というマルターラー作品ならではという音楽の素養を兼ね備えた、美声を誇る俳優が並ぶ。
ミーティングでは仲間ならではの歯に衣着せぬ、仲間内ジョークが飛び交い、テニスコートでは無邪気にボール遊びに没頭し、マルターラーは後方でそれを眺め微笑んでいる。

リハーサルの時間のほとんどが、唄の練習、楽曲の選択、雑談、遊びに費やされて行く。
映画のナレーション(今回は怪我で参加できなかったという常連俳優がコミカルにナレーションを入れている)によると、リハーサルで、いわゆる俳優たちが集まってのトレーニング、訓練などというものは全く無いという。集合がかかれば、役者は集まってくるのだが、その時点でいわゆる台本があるわけではなく、毎日毎日、集まって唄を歌い、それに対して意見を言い合い、この会場で出来そうな面白そうなことのアイディアを笑いながら出し合っていく、、というのが、どうやらヨーロッパの至宝、マルターラーの製作の秘密のようなのだ。

マルターラー曰く、「皆でいっしょに唄うという、そのことが作品には一番大切。」「俳優は舞台で自分自身を演じれば、それで良い。なので役作りも不要。」だそうで、初日に向かって共同作業を進める彼らに、それが一体どんな作品になるのかは知らされていなくても(マルターラー自体も最後までその形はわからないのだろう)焦りの色は微塵もなく、いつもすばらしいものに仕上げてくれるボスの手腕を120%信じて着いていくだけ、といった様子。

実際、この舞台に関しても、初日の3〜4日前に図ったかのように、演出プランが定まり、俳優それぞれが言う台詞(有名な本やテキストからの引用が多い)も確定したというから、これぞマジック。

俳優の一人が「リハーサル中にストレスが全く無いって言うのが、ストレスってことかな?ハハハ」と応えていたが、なんともこの自由なリハーサルの光景。

何かをクリエーションするということは、本当はこうでなければ、、と考えさせられる。

それにしても、王様お抱えの芸術家でもあるまいし、21世紀のデジタル社会で、この方法で作品を創り続ける巨匠。。。仲間とその信頼しきった仲間たちの想像力を信じて。。。これが出来るヨーロッパの芸術土壌の素晴らしさ。。。。ふ〜〜〜〜〜〜〜〜、ため息が漏れます。

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2010年10月 4日 (月)

韓流

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「チャングム」以来で、またもや韓流ドラマにハマりかけています。

チェ・ジウとユ・ジテ主演の「スターの恋人」。

似たような日本のドラマー「スタアの恋」(藤原紀香・草彅剛)、前にありましたよね?

その日本版よりも輪をかけて、けっこう妄想が入っているー二人は運命の恋人であるとか、超売れっ子女優であるはずのチェ・ジウ演ずる女優がかなり強引にアタックしていたりーのですが、なんともロマンチック!!

この思いっきり夢の世界に引き込んでくれる、いさぎよい思い込みによる番組作りが、かえって受けてには自然と感情移入させてくれる要因なのかも。。。(しょせん、ドラマなんだから)

それと、役者の存在感、かな。
特に、男優がやっぱり良い。気骨のある、でもって知的な俳優。。。出てこないかね〜〜!?
(男の人に言わせると、女優が良いんだよと言う事になるんだろうけど。)

う〜〜〜〜ん、午前中、どうしてもこれ観ちゃうんだよね。。。へへ

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2010年4月20日 (火)

NINE (4/18)

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