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2017年1月 3日 (火)

コーラないんですけど(12/30)

Stage62616_1

2016年の観劇納めはナベゲンの「コーラないんですけど」。

近未来の日本。引きこもりの息子とその息子のためには出来うる限りのことを、と考えている母親ー場面によりこの二役を役者が交代で演じるーの会話で綴られる、「良かれと思った」ではすまないですよ、と善意の無知に対しての警鐘を鳴らすおなはし。

部屋のソファでゲームに興じる息子にコーラが飲みたいと頼まれた母親は1本のコーラのために街を徘徊する。ゲームに興じていた息子が無知ゆえに騙され民間兵士として戦地に派遣されると、母親はその身を呈して息子の身代わりとなり戦地へ向かおうとする。

戦地で息子は世界の現実に直面することになるのだが、集団的自衛権が認められ自衛隊の他国における戦地での活動が近い日に実現するかもしれない今、この劇にあるような悲喜劇が家族単位で起こりうる案件として話される日も近いのかもしれないですよ、と劇は笑いの向こうに示唆する。

息子の好きなコーラを求めることに没頭するあまり、周りの状況を読めない母親のように世界の状況に対応できずに我が道をいく前にきちんと現状を学び、広い視野でものごとを、なんでコーラがないのか、、、分析し、判断しましょうと警告する。

が、あくまでも劇のトーンは笑いが濃い。。。が笑いの後にきっちりと考えさせられるのがナベゲンの芝居。

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