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2017年1月18日 (水)

ユー・アー・ミー?(1/17)

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鈴木聡率いるラッパ屋の最新作「ユー・アー・ミー?」を紀伊国屋ホールで観劇。

ラッパ屋について、劇団HPの自己紹介文から抜粋しておくと、

「1983年、広告会社・博報堂のコピーライターだった鈴木聡を中心に早稲田大学の「演劇集団てあとろ50’」出身のメンバーが集まり「サラリーマン新劇喇叭屋」を結成。1984年11月、旗揚げ公演『ジャズと拳銃』を高田馬場の東芸劇場にて上演。以来30年間で40本、鈴木聡による作・演出のオリジナル作品を上演している。」ということになる。

当初の劇団名が示すように、一貫してサラリーマン、OL世代の登場人物たちの日々の悲喜こもごも、彼らの中で起こる人間関係のちょっとしたトラブル、トホホな中年主人公の自分探し&人生探し物語を笑いとともに上演し続けている。

そんな自らにとても近い立場の登場人物たちに共感しようと集まってくる観客たちでラッパ屋の客席には他の公演ではとても見られない特異な現象が。。。

圧倒的にスーツ姿のサラリーマンたちー普通は最も演劇から遠ざかっている人種ーがその割合を占めているのだ。

私が観劇した日などは、おそらくFBで示し合わせたのだろう、友人らしきサラリーマンのグループが劇場の一列を占拠。おそらく「芝居が女子供のものだと思ったら大間違い。面白いから見にこうぜ!」と友人に声をかけたのが何回か続いた結果、観劇後の新宿での飲み会込みで集まるグループとなったのだろう。

今回もお決まりの会社での負け組サラリーマンが主人公のコメディ。彼が若い世代と自分を比較した冒頭の自虐的対比部分の描写が秀逸。手にするのは缶コーヒーかスタバか、、確かにそこに世代の差は顕著に現れているいるのかも。

完全に主人公と同年代の私としては20代のOL生活がよみがえってきた。バブル前夜の日本の会社は生温くて、それがとても居心地がとても良かったんだよな〜〜〜。みんなで仲良しで仕事していたな〜、よく上司が飲みに連れて行ってくれたし。。そこで意地悪い発言をする人なんていなかったな〜〜〜、なんて。

良い意味でも、もちろん悪い意味でも、みんな会社人で(終身雇用が普通だったので)、個人の「顔」というものはぼやけていたように感じる。

本作では現代式にアップデートされた自分とアップデートに乗り遅れた自分とが葛藤を繰り広げるのだが、そこにどちらが良いという答えはなく、所詮いつの世も世知辛いといった結末になっているところが地に足が付いていて良い。そんなもんでしょ?人間なんて。

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