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2016年11月17日 (木)

福島を上演する(11/17)

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フェスティバル・トーキョー2016のメインプログラムの一つ、松田正隆率いるマレビトの会による「福島を上演する」の初日を観た。

フェスティバルでの4回の上演それぞれで毎回内容が変わるという。

舞台装置はほとんどなくーパイプ椅子数脚のみー小道具もない。普段着の俳優たちによる身振り手振りによって、製作チームの数人のライターが実際に福島に行って感じたこと、伝えたいと思ったことを書いた短編戯曲を演じていく。

5年半前のあの日、未来という青写真が突然モノクロ写真として固まったあの日、そこから続いている今日について考える時間をあたえてくれる芝居。

先日、ジャパンタイムズの記事用にインタビューをした松田氏の言葉をここに数行記しておく。

******************

「戯曲を書くので、断片だけどルポではなくて虚構フィクションの世界にはなっている。純粋に福島を再現することは出来ないわけで、福島を見てフィクション化したものを殺風景な西巣鴨の体育館で上演することでそこに新たな力が生まれるのだと思う。もうすぐ無くなるという意味ではあそこは東京のスラムでもある。そこに新たな価値観が生まれるかもしれない。それをやりたい。」

「既存の価値観でどんどん分断され、価値のあるものないものとして種分けされていく中にあって、違う創造的な価値感を生み出していくのが演劇の力だと思う。いわゆる誰にも振り向かれない空間に対して私たちがどうアプローチしていくのか、あるいは福島、固着化したレッテルを貼られてしまった福島についても評価が固定化しているが実際にはその都市はどんどん変わっているし、動いているし、市民の生活の中でドラマは流動性を持って動いている。それを描いていきたい。それを西巣鴨でただ再現するのではなく、その場所で新たに福島というところを描いた戯曲と一緒に空間が立ち上がってくることに期待する。」

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