« 三代目、りちゃあど(11/29) | トップページ | メヂャメヂャ(12/1) »

2016年11月30日 (水)

検閲ー彼らの言葉ー(11/30)

Stage61531_1_2

上野ストアハウスで日韓演劇週間Vol.4の4劇団の一つ、韓国ドリームプレイ劇団の「検閲ー彼らの言葉」を観た。

日本の演劇界でも話題になった韓国の現朴 槿恵政権による文化(演劇)への政治統制(検閲)を実際に起こった「こと」の経緯を丁寧に検証し、その背後で一体何が画策されていたのか、彼(体制サイド、国家側の役人、それを擁護するメディア)らが公の場でした言い訳の数々を分析しながら、一連の出来事の核にある問題をあぶり出すドキュドラマ。この秋にフェスティバル・トーキョーのメイン演目として上演されたパク・グニョン作・演出の「哀れ、兵士」に対する助成金付与に関してのスキャンダルー一度は委員会によって助成金対象となったものの、政府の「物議を醸しだし、社会を混乱に導く問題のある演劇」という判断による圧力により助成金の辞退を促され、結局は演劇活動を制限されたという件ーに端を発したディベートは、現政権への大いなる懐疑、政治と文化の関係、絶対的なパワーを持つ政治家、その政治システムに関する問題を提起し、韓国の現状に警鐘を鳴らす。

その内容は一方的な、個人的な政治的糾弾にとどまらず、物事の本質を確かな分析により証明する、知的なディベートというレベルにまで達している。

演劇というある特殊な世界のスキャンダルを扱っている話ではあるのだが、そのバックにある韓国の問題点、政治システムの矛盾点、さらに朴 槿恵という人の常人には計りかねる個人的な問題点が見えてくる。韓国で起きていることの元を知ることが出来る、タイムリーな芝居は必見。

韓国の総国民が直面している民主主義と国家という前提に人はどう立ち回るのか、、、教えられることは山のようにある。

それにしても、このように知的なディベートが演劇で成立していることに敬意を表する。


|

« 三代目、りちゃあど(11/29) | トップページ | メヂャメヂャ(12/1) »

「観劇」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/223541/68653332

この記事へのトラックバック一覧です: 検閲ー彼らの言葉ー(11/30):

« 三代目、りちゃあど(11/29) | トップページ | メヂャメヂャ(12/1) »