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2013年7月12日 (金)

ストリッパー物語(7/11)

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東京芸術劇場小劇場 シアターイーストでつかこうへ原作、ポツドール主宰の三浦大輔 構成(小説「ヒモのはなし」、映画台本、戯曲を再編成している)・演出、リリー・フランキー、渡辺真起子 主演の「ストリッパー物語」を観た。

****演劇サイトより****

新進気鋭の演出家 三浦大輔がつかこうへい作品に挑む!
東京芸術劇場の新しいシリーズRoots。企画の第一作目は、つかこうへいの代表作『ストリッパー物語』をとりあげ、演出に「ポツドール」の主宰、三浦大輔をむかえます。現代演劇のルーツと言える60、70年代の優れた戯曲を、現代演劇界で活躍している若手演出家の解釈と演出により復刻し、作品の普遍的な魅力を伝え新たな魅力に迫ります。

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ここにあるように、芸劇が新しく始めるシリーズRoots(60〜70年代に一世を風靡したアングラ演劇の戯曲を若手の演出家が演出するという企画)の第一弾として上演された今作。この新企画Rootsの可能性を示す舞台として第一弾の口火を切るのにふさわしい傑作舞台が生まれた。これだから、こんな思わぬ出会いがあるからこそ、連日連夜の観劇も、、、やっぱりやめられない。

演劇ファンならその名前を知らない人はいない70年代大きなブームを巻き起こした作家・演出家「つかこうへい」。若者が演劇というジャンルを超えてカルチャーを牽引する原動力となるうることを実践してくれた偉大なる劇作家で、そのカリスマ的存在感、影響力の大きさから彼の軌跡を追う演劇人、劇団は数多く存在する。

その多くが、追いかけるからこそ、愛するがために「つかこうへい」に近づこうとして、彼のスタイルをそのまま踏襲、いかにつかこうへい演劇を再現出来るかということに心血をそそいているーたたみかけるように大声でかけあう熱い台詞回しと超シンプルな舞台セット、派手なアクションとダンスなどー。

その系譜では近年、シアターコクーンで筧利夫主演「広島に原爆を落とす日」などの好演が思い出される(コクーンなのでスケールはアップしていたが)。


そこにきて、今回の三浦演出のつかこうへい芝居。全てその王道の逆を行くような演出ー役者はリアリズム演技(リアリズムは三浦演出の心髄とも言える)でボソボソと喋り、暗い照明でリアルなストリップ小屋のセットを作りこみ、ストーリーを丁寧に追うーでかつて観たことのないつか芝居をみせてくれている。

2時間40分(休憩10分)かけてそれぞれのキャラクターの人生を丁寧に描き、時にこれまでとは違ったところにライトをあてることにより、また新たにこの芝居を今の日本で観ることの意義をプラスしてくれた。

つか芝居の代名詞、差別、非差別、弱い立場のものたちへの眼差しといったことに付け加え、人間の性、男女関係の不思議、根底部分での人のやさしさ、といったものが舞台から伝わってきた。




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