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2013年6月

2013年6月 5日 (水)

アトミック☆ストーム(6/3)〜からの つく、きえる(6/4)

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連続して、3/11の震災に関わる戯曲のお芝居を観た。

「アトミック・ストーム」は流山児事務所がスマッシュヒット舞台「ユーリン・タウン」に次いで座・高円寺で上演する大所帯ミュージカル。

***演劇サイトより あらすじ****

2011年3月の、あの福島の原発事故からもう何十年経ったのだろうか。
反原発派の大規模デモ、避難民の失われた生活、降り注ぐ放射線の恐怖・・・それらは電力各社及び原子力委員会の思惑通り無かったことのように押し切られ、喉元過ぎれば熱さ忘れる国民性も手玉に取られてアッという間に忘れ去られた日本中の海岸線には威風堂々と原発が増設立ち並び、なんとその数は99基にもなっている。「節電」という言葉が完全に死語となった今、原子力委員会の最大の懸念は溢れかえった使用済み核燃料(原発ゴミ)をどうするかである。それもそのハズ、この年月と100兆円以上もの費用を掛けたにも関わらず、なんと未だ「もんじゅ」は試行錯誤を繰り返すばかりで何のメドも立っていなかったのだ!
 日本のとある港町。ここに記念すべき100基目の原発の建設工事が始まったところである。だが、この港にはオンボロの貨物船に住み着いている老婆が一人いる…老婆には還らぬ息子が一人。もう何十年経ったのだろうか…忘れもしないあの大津波。目の前で波にさらわれた息子はまだ生きていると信じ続けて、この場所から一歩も出ない決意でいるのだ。一方、月面クレーター「マリウスの丘」では、増え続ける原発ゴミを月に捨てるという無謀極まる計画が進行中。月は地球にとって巨大なゴミ箱と化していたのである!!

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チェルノブイリ原発事故を受けて当時28歳の佃典彦が92年に書いた戯曲を改訂を重ね、さらに今回、3/11を経た2013年バージョンへとアップデイトした作品。

流山児事務所の人脈を総動員した年齢層に幅のあるキャストで、さらには若手きっての多忙演劇人、柿喰う客主宰の中屋敷法人が演出を担当し、御大流山児氏もまさに「核」となる役で顔をみせてのにぎやかなミュージカル舞台。

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2013年6月 3日 (月)

華麗なる休暇(6/1)

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お、新しいキャストで「冬ソナ」か、と思われたあなた、。。。いえいえ、同じ韓国製ではあるのですが、こちらはミュージカル「華麗なる休暇」ーちょっとこのタイトルとイメージショットからは想像しがたいのですが、流血の市民運動光州事件に端を発した韓国民主化運動を描いた社会派ミュージカル(その中にこの写真のような若者の悲恋ももりこまれているのですが)。

友人が見つけて誘ってくれたので一緒に江東区の公共劇場ティアラこうとうへ観に行った。

人気映画の舞台化作品らしいのだが、内容としては韓国、レ・ミゼラブルー市民革命(運動)により民主主義/自由を勝ち取るというのが中心にあり、その社会事変により一般市民が命を奪われ、家族を失い、未来を誓った恋人達も離ればなれになるーといったお話。

ご存知のようにフランス革命のレ・ミゼラブルは全世界で上演されハリウッド映画化もされ今やその作品を知らない人はいないというほどの大成功を収めているのだが、こちら「華麗なる休暇」も、その作品規模、それに付随しての演出方法などには大きな違いがあるものの、史実をもとにしているという話の骨太さ、そして出演者の技量によってレミゼに遜色のない出来となっている。

ミュージカルと銘打つ作品の出来不出来を決めるのはやはり役者ー歌える役者が揃っているかいないか、なのだなということをあらためて気づかせてくれた。

ーーーーとにかく、歌がうまい!、、主役のみならず端役に至るまで、それぞれ個性をもった歌唱力で聞かせる!!ーーーーー

豪華なステージセット、衣装などはなく、今の時代には簡素とも言えるセットなのだが、それよりも何よりも、役者が表現してくれればそれで十分なのだな、と。

お金をかけなくても、良い作品は出来るという格好の例。

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パリオペラ座「天井桟敷の人々」(5/31)

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東京文化会館でパリ・オペラ座来日公演「天井桟敷の人々」を観る。

「天井桟敷の人々」と言えば、映画史に燦然と輝く不朽の名作。

かく言う私も学生時代にどっかの名画座へ半ば半信半疑で観に行って(学生時代は時間がありあまっていたから名画座のハシゴとかしたよな〜〜〜、それに比べて、今は映画館へ行かなくなった。。。)、えらく感動したのを思い出す。

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(この白黒スチールを見てもらえれば一目瞭然)

筋としては一人の絶世の美女ガランス(アニエス・ルテステュ)をめぐっての争奪戦。言ってしまえばフランス人の心髄「恋・アムール」のおはなし。

何かと思うようにはいかない「恋」ー立場が違ったり、タイミングがずれたり、その一言が言えなかったり、シャイな性格が災いしたりーの行方をフランスの繁華街、劇場、社交界で繰り広げる。

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総勢120名(スタッフも含めて)という大所帯での来日公演を敢行したパリオペラ座の近年のヒット作。

7月に来日する英国ロイヤルバレエの演目が「不思議の国のアリス」ということで、今クラシックバレエ界ではストーリー仕立ての新作が旬なのか!?

そう言えば、同じく7月に待望の来日公演が決定しているマシュー・ボーン率いるAMP(Adventure Motion Pictures)の「ドリアン・グレイ」もオスカー・ワイルドの小説の舞台化だし。

今回の舞台に関して言えば、そのnarrative (物語スタイル)への挑戦が従来のクラシック演目上演の舞台とは一線を画しているのは一目瞭然。

さすがにバレエの踊りの見せ場も作ってはいるものの、大半が踊りで筋を追っていくという流れで、唐突なグラン・パ・ド・ドゥ、全員で揃っての群舞などもないし、衣装も演劇風。

以前、パリ・オペラ座のドキュメンタリー映画を観た時に、現芸術監督のブリジット・ルフェーブルが「パリ・オペラ座のゆるやかなる改革(古典の殿堂から新しい開かれたバレエ団へ)」について語っていたが、まさにこの作品が一つの成果なのでしょうね。

ちなみに、彼女は今シーズンで退任するとか。

中村勘三郎氏が成し遂げつつあった歌舞伎のリフォームと同じように、古典バレエのさらなる現代化に取り組んできたのでしょう。

ここで思うことは、

*この前進を止めないで欲しい、ということと

*同時に、新しい風を入れるために、やはり芸術監督はある一定期間をもってどんどん交代していった方が良い、

ということ。

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道成寺(5/30)

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山の手事情社のモルドヴァ、ルーマニアツアー直前の公開ゲネプロ公演を森下スタジオで観る。

↓ちなみに、この作品を以前浅草で観劇した際のレビューがこちら。

2011年12月舞台レビュー

ちなみに山の手事情社はヨーロッパ三大演劇祭(あとの2つはエジンバラ、とフランスのアヴィニヨン。。だと思う)の一つルーマニアのシビウ国際演劇祭へはこれが4度目の正式招待だという。(その他にも主宰で演出家の安田雅弘氏がルーマニアの役者たちとコラボレーションした作品が昨年上演されている。)

今回は劇場を出て、丘の上にある元教会ーそれも要塞としても使われていた教会ーを利用して、その建物を活かしての上演だと言う。

高い天井から道成寺の鐘も釣る(ゲネプロでは設備の関係上鐘はなかった)という。

桜吹雪ならぬ灰色の燃えかす灰吹雪とアクロバティックな身体表現、でもってロボティックな群舞と何と言っても日本語を話すモンローちゃん。。。ヨーロッパの人々も楽しんでくれるはず。

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