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2013年6月 3日 (月)

パリオペラ座「天井桟敷の人々」(5/31)

Stage31546_1

東京文化会館でパリ・オペラ座来日公演「天井桟敷の人々」を観る。

「天井桟敷の人々」と言えば、映画史に燦然と輝く不朽の名作。

かく言う私も学生時代にどっかの名画座へ半ば半信半疑で観に行って(学生時代は時間がありあまっていたから名画座のハシゴとかしたよな〜〜〜、それに比べて、今は映画館へ行かなくなった。。。)、えらく感動したのを思い出す。

Les_enfants_du_paradis

(この白黒スチールを見てもらえれば一目瞭然)

筋としては一人の絶世の美女ガランス(アニエス・ルテステュ)をめぐっての争奪戦。言ってしまえばフランス人の心髄「恋・アムール」のおはなし。

何かと思うようにはいかない「恋」ー立場が違ったり、タイミングがずれたり、その一言が言えなかったり、シャイな性格が災いしたりーの行方をフランスの繁華街、劇場、社交界で繰り広げる。

***************

総勢120名(スタッフも含めて)という大所帯での来日公演を敢行したパリオペラ座の近年のヒット作。

7月に来日する英国ロイヤルバレエの演目が「不思議の国のアリス」ということで、今クラシックバレエ界ではストーリー仕立ての新作が旬なのか!?

そう言えば、同じく7月に待望の来日公演が決定しているマシュー・ボーン率いるAMP(Adventure Motion Pictures)の「ドリアン・グレイ」もオスカー・ワイルドの小説の舞台化だし。

今回の舞台に関して言えば、そのnarrative (物語スタイル)への挑戦が従来のクラシック演目上演の舞台とは一線を画しているのは一目瞭然。

さすがにバレエの踊りの見せ場も作ってはいるものの、大半が踊りで筋を追っていくという流れで、唐突なグラン・パ・ド・ドゥ、全員で揃っての群舞などもないし、衣装も演劇風。

以前、パリ・オペラ座のドキュメンタリー映画を観た時に、現芸術監督のブリジット・ルフェーブルが「パリ・オペラ座のゆるやかなる改革(古典の殿堂から新しい開かれたバレエ団へ)」について語っていたが、まさにこの作品が一つの成果なのでしょうね。

ちなみに、彼女は今シーズンで退任するとか。

中村勘三郎氏が成し遂げつつあった歌舞伎のリフォームと同じように、古典バレエのさらなる現代化に取り組んできたのでしょう。

ここで思うことは、

*この前進を止めないで欲しい、ということと

*同時に、新しい風を入れるために、やはり芸術監督はある一定期間をもってどんどん交代していった方が良い、

ということ。

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