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2013年5月 4日 (土)

ここからは山がみえるYou can see the Hills (5/3)

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青年団リンク公演、演出家、田野邦彦率いるRoMTの再演舞台(初演2011年3月)、太田宏一人で3時間のモノローグで英国マンチェスター郊外に住む少年の成長期を語る「ここからは山がみえる」をアトリエ春風舎で観る。

劇場がカフェに様変わりしていて、観客は丸いテーブルでTeaを飲みながら観劇するスタイル。劇の内容にあわせてお茶を出すカウンターの回りの壁には「Fish & Chips £XX - no service」「Beer(pint) - £○○ - no service」など英国のパブにありそうなメニューが並んでいる(実際には販売はしていないのだが雰囲気づくりのため)。

中央ステージに表れた主人公アダム役の太田氏がゆる〜〜い感じで劇をスタートさせる。

マンチェスター北西部に位置するオールダム(Oldham)に住むアダム12歳(1982年?の設定)が青春期に経験した様々なことー確か18歳で就職するまでーを自らで語っていくという形式で劇は進行する。

イギリス人劇作家Matthew Dunsterの戯曲で、08年にマンチェスターで初演された舞台が評判となり同じ年にロンドンのヤングヴィック(野田秀樹氏の「赤鬼」英国版が上演された劇場)での上演が実現し半年以上のロングランという快挙を果たしたという翻を英国留学経験のある演出の田野氏が見つけ出し、日本語翻訳(近藤強 訳)して本国での上演から時を経たずに上演したのが今回の舞台。

おそらくは半自伝と思われるような主人公の成長期で、その当時に流行っていた80年代のマンチェスターミュージックブームの代名詞The Smithの楽曲が流れる中、ローカルな地名が氾濫し、イギリス北部の高校生たちのほとんどが経験するであろうようなエピソード(通学バスの中でノリの悪いクラスメイトを集団でいじめたり、好きな女の子を家へ呼んでなんとか初体験を!と試みたり、、失敗したり。。。クラブに通いつめて、そこで何人目かのガールフレンドとの三角関係や裏切りが発覚したり。。。クラスの誰かが妊娠騒ぎを起こしたり、、などなど)が次々と紹介されていく。

おそらく、イギリス人の観客であったなら、くやしいかな(まあ、題材が日本の芝居が海外で紹介される場合はその逆となるのであろうから、しょうがないと言えばしょうがないのだが)われわれの4〜6割増ぐらいさらに、戯曲の詳細を楽しめるのであろう。。。とは思う。

ー実際、私の場合はラッキーなことに、我が家のKYさんの実家が今回の翻の舞台となっているところととても近いので、以前、このあたりを訪れたことがあり、そのお陰で具体的な舞台セットはないもののけっこう主人公のストーリーを視覚イメージとともに追うことが出来たので、個人的には懐かしさも含め80年代マンチェスターの話を楽しむことが出来たー

しかし、一方では日本だろうが英国であろうが、ティーンエイジャーの悩み=青春期の悩みという題材は世界で共有出来るものなので、その意味では誰もが共感できる部分も多くあるのだと思う。

丁寧に物語れば、観客はきちんとついていけるということなのかも。

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