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2013年3月31日 (日)

あの記憶の記録(3/31)マチネ

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先日の「熱狂」も面白かったのだが、どうもあれだけではCoRichの年間投票で1位を獲得したという事実に今ひとつ説得力がなかったので、締め切り直前にもかかわらず劇団チョコレートケーキの2本立て公演のもう1本、「あの記憶の記録」を観に新宿御苑へ。

「熱狂」が国を統一する前夜のヒットラーとその参謀たちの話だったのだが、今回の「あの記憶の記録」は戦後、1970年のテルアビブ。アウシュビッツの生存者である父親が初めて子ども達、そして妻に自分の過去ーなぜアウシュビッツで生き延びることが出来たのかーについて告白、さらにはその当時の地獄を見た体験から父親が今何を現代人へ伝えたいと思っているのか熱く語るという芝居。

戯曲の出来からいうと、今回の「あの記憶の記録」の方が格段に優れている。

と言うのも、両方とも物語としての強度は十分に有しているのだが、「あの記憶の記録」の方はさらに明確な今日への繋がりがあり、その繋がりを示すための対話(debate)が作品内できちんと成されているからだ。(演劇的な逆効果を視野にいれ、子どもたち愛国心と父親の戦争否定の意見の間で感情的ではない論理的な討論が起きている。)

この繋がりがさらには客席の私たちへと繋がりを広げ、単なる歴史考察劇ではない、今の芝居へと発展している。

汗だくで熱弁をふるっていたお父さん(岡本篤)の名台詞は一聞の価値あり。

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