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2013年2月22日 (金)

ホロヴィッツとの対話(2/21)マチネ

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パルコ劇場40周年幕開け作品、パルコとともに歩んできた劇作家・演出家三谷幸喜の新作「ホロヴィッツとの対話」を観た。

*** 演劇サイトより***

神に選ばれた天才と神に雇われた職人
三谷幸喜が二人の男、ふたつの家族を通して
芸術そのものの会話に迫る

三谷幸喜が「コンフィダント・絆」(2007)「国民の映画」(2011)に続く海外芸術家シリーズの新作として選んだのは、三谷幸喜のライフワークともいえる光の中を生きる表舞台の人とその光を支えるバックステージの人のドラマ。
グレン・グールド、ルービンシュタイン、ルドルフ・ゼルキン・・・・・、スタインウェイ・アンド・サンズの専属調律師として20世紀のピアノの巨匠たちの演奏を支え続けたフランツ・モア。この物語は彼が支えたピアニストの一人、20世紀のピアノの巨匠、ウラディミール・ホロヴィッツとの、ある一夜の会話を中心に展開します。

出演者には、28年ぶりにパルコ劇場の舞台に立つ渡辺謙が調律師のモアを、そのモアの妻、エリザベスを万を持して初舞台に望む和久井映見、そして常に圧倒的な存在感で演出家をインスパイアする段田安則が天才ピアニスト・ホロヴィッツを、その妻ワンダには三谷作品初登場となる高泉淳子というベストキャストが揃いました。

その天賦の才能を「ピアニスト」として芸術を表現するホロヴィッツ。天才が「神に選ばれた者」とするならば、その選ばれし者に従事する者は、「神に雇われた者」。
代々ピアノに従事してきた家庭に生まれ育ち、調律師としてピアニストの演奏を支え続ける調律師と天才ピアニスト。彼らの芸術に人生を捧げるそのエネルギーの源泉とは、彼らは何のために身を削り、芸術に奉仕をするのか。あるいはそこから何を得、何を失っているのか。
三谷幸喜が二人の男、ふたつの家族を通して芸術そのものの会話に迫ります。

**************

「腹の底から笑いたかったら劇場へ急げ!」と、ちょっと時代がかった宣伝文句も大げさではないほどの思わず笑い声が溢れ出る三谷コメディーの真骨頂舞台。

太鼓判を押して誰にでもおススメ出来る上質舞台。

何と言っても表題の天才&変人ピアニストホロヴィッツと彼の最大の理解者にしてパートナー、夫人のワンダを演じる段田安則と高泉淳子のコンビが秀逸。二人のアクターの絶妙な間と演技が三谷幸喜氏の台詞をさらに何倍にも光らせていることは疑いようのないこと。

まずは段田安則演じる孤高の天才ピアニスト、ホロヴィッツ。クラシック音楽好きには`神’がかってみえるお方なのだろうが、今舞台の彼に関しては天才故の偏屈ぶりの方がクローズアップされ、なんとも(はたから見れば)かわいらしい“意地悪じいさん”として描かれている(あの青島幸男のあたり役“いじわるばあさん”を彷彿させる)。そんな彼の理解者であり唯一指図が出来る立場である妻、ある意味ホロヴィッツのさらに上をいく意地悪おばあさんであるワンダを演じているのがもと遊◎機械/全自動シアターの看板役者の高泉淳子。

演劇雑誌のインタビューで作者の三谷氏が個性が強すぎて自分の作品からははみだしてしまうかもと、今まではキャスティングしたことがなかったのだが、今回のワンダ役にはぴったりハマるはず、と彼女を指名したと語っていたが、まさにその読み通り、、、まったくブレずにコメディもきっちりとこなす職人(マエストロ)役者の段田安則と互角にはりあい、さらにはきちんと自分の痕跡を残せる女優というと彼女以外にはなかったのでは、と思える絶妙なキャスティング!!

久しぶりの舞台登板となった渡辺謙と今回が初舞台(とは思えないほどチャーミングだった)和久井映見がアクの強い二人に対して絶妙なコントラストでバランスを保ち、舞台全体の調和を成し遂げていた。





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