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2013年1月24日 (木)

飛龍伝(1/23)

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下北沢本多劇場にてゴーチブラザーズ主催、中屋敷法人演出のつかこうへい作「飛龍伝」初日を観る。

主役はチラシに載っている二人ー中屋敷氏のカンパニー柿喰う客の看板俳優玉置玲央と野田マップによる小劇場舞台「表に出ろいっ!」で鮮烈なデビューを果たした黒木華ー。

今作のように、つかこうへいを知らない若い演出家によるつかこうへい作品上演なども出始めつかこうへい戯曲上演ブームが起こりつつある今日この頃。

昨年の岡崎藝術座による「寝取られ宗介」(ギリシャ劇アンティゴネとの2本立てのうちの1本)に続いて、つか芝居観劇世代、横内謙介氏による昨年のスマッシュヒット舞台「つか版・忠臣蔵」の再演が早くも決まり、来月始めには初演から40年ということで代表作「熱海殺人事件」が紀伊国屋ホールで上演されると言うーちなみに私の本格的な観劇体験は紀伊国屋での「熱海。。。」を通路に座りながら観たというところから始まっていますー。

作家の死をきっかけに特集本なども出版され、あらたに注目をあつめ、さらにはそれにより(そのあまりにも偉大な)価値が再評価されていることには、今さら驚くことでもないーそれほどに偉大な劇作家であったということは、舞台を観る度に痛感させられる。

という事で、今回の飛龍伝。全共闘の残り香もすっかり消えさった時代に生まれた20代の役者たち、そしてスタッフ(演出家含む)が挑んだ舞台。

そのわりにはノスタルジアな、つか舞台の定石をきちんと踏襲したような舞台で、ちょっとがっかり。

確かに、つか芝居は台詞を畳掛けるように掛け合い、リズムにのってののしりあいを繰り返し、、、というところで盛り上がり、観客のカタルシスを促すのかもしれない、でもってそれを起こさせるには従来のつかこうへい劇団手法のシンプルなセットなしの役者オンリーという方法が適しているのかもしれない。。かもしれないが、せっかく演出の魔術師中屋敷くんが演出するのだから、この機会に別のつかステージを見せてもらいたかった。(わがまま?)

同じような見せ方だったら、それこそ従来のつか世代の役者(例えば、2010年シアターコクーンでの「広島に原爆を落とす日」の筧利夫の存在感・説得力は忘れられない)に語らせた方が有効だろう。

シェイクスピアでさえ今日のトーキョー使用に再構築した中屋敷くんだったら出来る!でもって、そんなものを期待して客は劇場へ通うのだと思う。

あと、黒木華は単純にミスキャスト。彼女にはもっとあった役が他にあるはず。

ー歴代の飛龍伝ヒロイン、、黒木メイサ、広末涼子、牧瀬里穂、富田靖子...だっけ? 黒木と広末、もしかしたら富田バージョンも観ているかもー

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