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2012年11月 8日 (木)

ひーるべる(11/7)

Stage30681_1

座・高円寺で松村武率いいるカムカムミニキーナの新作「ひーるべる」を観る。
90年発足なので20年以上の歴史を持つ劇団。他の長年続いている劇団同様、劇団カラーは定着しているようでーカムカム観劇は昨年の同劇場での「かざかみパンチ」以来二度目ー古事記をもとに(どうもこの古事記ベースの話というのは昨年、今年にかぎり作者村松氏がたてた指標であるらしい)、空想ファンタジー+歴史に埋没しているマイノリティーの再発掘+プロレス技(必須)という構造を成すようである。
***演劇サイトより あらすじ***
陸の上には「るーる」の国の王がいて、
海の底には「ひーる」の国の王がいる…

ひーる  治療
ひーる  悪の役割
ひーる  緩やかな丘
ひーる  間延びする昼
ひーる  見はるかす一面の蛭
るーる  るーるる るるるるる 歌

まだ劇世界は謎に包まれたまま。
しかし今年も松村武が紡ぎ出す物語は、
日本神話をベースに重厚で、
時に軽やかで、苦い笑いに満ち、
観る者を圧倒しそうです。
***********
「ひーるべる」というタイトルがまず謎なのだが、このあらすじにあるように「ひーる」という言葉から連想される負のカテゴリー、悪役ヒール、古事記にある最初の神の子でありながら不具の子のため葦の舟にのせられて流されてしまう「ヒルコ」。。などなどが架空の王国の古代話の中で、さらには現代へと繋がって(つまりいつの世にもこのような悲劇は起こっているということを示唆)浮かび上がり、それらを忘れ去ろうとする人々へ警鐘を鳴らす、ヒールたちがベルを鳴らすおなはし。
前半部分では劇の三要素、ファンタジー、古事記、プロレスの切り替え、そして混在具合がすっきりせず、少し緩慢な印象を与えるのだが、休憩後の後半は古事記の部分がはっきりと打ち出され、話に弾みがつき、一気にフィナーレへと向かう。
せっかく劇で話をつくっているにもかかわらず、出来事を語りで説明してしまうナレーション部分が多すぎるのが少し気になる。笑いと動きと語りの部分を隔離せずに自然に溶け込むようにしてくれればさらなる一体感が出るのかも。
中堅(老舗??)劇団ならではの役者のこなれ感、上手さ、そして今回のゲスト出演者たちー若松力(終演後のトークで若松武さんの息子さんと判明。言われてあらためて見てみると確かに面影が)、金児憲史、広澤草ーとのバランスも良し。
アフタートークでの劇団の顔勢揃いでの告知&トーク、村松+八嶋智人+(トークのみ特別参加で)山崎樹範はテッパンの爆笑ものだった。

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