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2012年11月 3日 (土)

隣人ジミーの不在(11/2)

Stage30412_1

引き続きFestival/Tokyo、神里雄大率いる岡崎藝術座が昨年に引き続きF/Tで新作を上演。
初日舞台を東池袋あうるすぽっとで観る。
****演劇サイトより***
日常に根ざした言語・身体を、その柔軟な発想で、劇的で鮮烈な表現へと変換、昇華する岡崎藝術座。不穏なもの=「ダークマター」を背後に感じつつ、怠惰な暮らしを送る「移民=日本人=牛」たちの姿を描いたF/T11『レッドと黒の膨張する半球体』は、コミュニティに潜む差別、同化と伝統の葛藤から、原発事故後の混乱や日米関係に至るまで、現代日本の抱えるさまざまな問題に鋭く斬り込んだ意欲作として大きな話題を呼んだ。
 この春にヨーロッパの演劇祭を旅した経験を経て、主宰、神里雄大がたどり着いたテーマは「隣り」。「隣りの芝生は青い」などという時、私たちは何を基準にしているのだろう。「隣り」の何を知っているというのだろう。クリエーションの場を韓国にも置き、自ら未知の隣国との出会い、対話を図った本作。「出会い」や「知ること」の恐怖、戸惑いさえも飲み込みながら、他者/自己、他国/自国の関係を見つめ直そうとする彼らの思考過程、その先に描かれる新たな「日本像」に注目したい。
***********

チラシにあるようなカラフルな地球のタマが浮いている他は何もない舞台。

俳優三人がグローバルなのか、ローカルなのか。。。嘘なのか本当なのか分らない不思議な世界を次々と繋げていく休憩を挟んで1時間半強の舞台。

身一つでふらっと登場した男女。探り合い、触りあいながら目の前のパートナーを確認していく。

その直後、長年不妊で悩んでいたこの夫婦が待望の子どもを授かったことが知らされる。ハッピーニュース、と思いきや、なぜか夫は執拗に妻の浮気を疑い、子どもも他の浮気相手の子どもだと言い張る。

事前に観客全員に配られるプログラムに”隣人=よく分らない人”をめぐって、、という作・演出の神里氏が語る今作品の創作意図を語っているインタビューがあるので、これから観劇する人はぜひ観る前に一読することをおススメする。
この神里氏の頭の中をちらっと覗いた内容の情報を入れていると大いに作品鑑賞の手引きとなるので。

隣人=アジアとの関係をリアルなところで表現してみせたり、時にはもっと身近な隣人=家族の一人であったり、とても近しいしからこそ分りあえていると”思い込んでいる”友人、知人などに関してのいかにそれが思い込みであって自己と他者のあいだにはわかっていない部分が多いのかという事例を時にブラックにー>(クロマティのくだりなど)、時にシニカルな笑いで見せてくれる。

アフタートークで「後半に出てくるエピソードはその多くが実際に自分に、もしくは自分の回りで起きたことばかり」と語っていた神里氏。そこに明白な答えは出さず、観る側の個人それぞれに判断を託してみたと言う。

国家とはそこに属している個人とは、、そしてグローバル、さらに国際的視点とは、、舞台で起きている一見たわいもない、そして不条理な関係の衝突をすこし広げて解釈してみることで、昨今この国が抱えている問題の原因も見えてきたりする。



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