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2012年11月18日 (日)

小南管(11/16)

K07_

F/Tの公募プログラムで台湾の伝統楽器「南管」を使ったコンテンポラリーダンスを観る。
***F/Tサイトより***
アメリカを中心に国際的に活躍するダンサー、リン・ウェンチョンが、2008年に台湾で設立したWCdance。小空間での「小(スモール)」シリーズの4作目となる本作は、中国・福建や台湾に伝わる南管(なんがん)音楽と若いダンサーとの出会い、そこから見出される問題を出発点としている。ダンサーたちのインタビュー映像と舞台上でのパフォーマンスを通じてあぶり出される、新たな視点、自己への疑問。その問題意識は、現代人の思考と想像力を大いに刺激するものだ。
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WCdanceカンパニーに所属する現代っ子たちにとって「南管」という楽器は未知のものであったらしい。

リーダーのウェンチョン氏がある日、彼にとっても馴染みのない「南管」音楽を聞いて純粋に良い音楽だな、これで作品を作ってみたいと思ったところから伝統音楽奏者たちとのコラボレーションプロジェクトが始まった、とのことだった。

キレのあるダンスと洗練された白いコスチューム、そんなスタイリッシュなダンスと南管の京劇を思い出す音とのセンスの良いコラボ自体もステキなのだが、このダンスプログラムに付け足されたインタビュー映像、さらには日本の観客を招いての伝統芸能レクチャーが面白い。

プログラム冒頭にはリーダーが(おそらく)メンバーに南管についてのそれぞれのイメージ、そして南管と各々との関係性を尋ねる映像が流れる。くったくなく「私の人生にはぜ〜〜んぜん関係ないものよ!」と答える映像が気が利いている。

その後、プログラム中に挟まれたもう一つの映像ー今度は南管音楽の権威の人々、つまり伝統芸能のお偉方にWCdanceカンパニーが南管を使った新しいプログラムを創作しようとしていることについてどう思うかに関しての白黒インタビュー映像ーがこの作品を単なるダンス披露公演に終わらせない。

伝統芸能の世界に属していながら、彼らの反応がとても柔軟なのだ。「誰にも聞かれずに衰退していくのだとしたら、。。それよりも若い人たちにどんどん新しいアイディアを持ちこんでもらって、新しい作品を作っていって欲しい。彼らの挑戦はウェルカムだ。」と言うのだ。

伝統を遺産にしないために、活きているアートとして発展させるために、アートは日々息をしている。

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