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2012年10月 5日 (金)

ファンファーレ(10/4)

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柴幸男インタビュー

三軒茶屋シアタートラムで柴幸男、白神ももこ、三浦康嗣共同演出による舞台「音楽劇・ファンファーレ」を観る。

演劇のライブパフォーマンスという特質を堪能出来る作品で、これをDVDで観ても実際に観た体験の半分も感じられないだろうという、まさに劇場で体感しなければ得られないという演劇作品の原点に立ち返った舞台。


***演劇サイト より***

ままごとの柴幸男、□□□(クチロロ)の三浦康嗣、モモンガ・コンプレックスの白神ももこ。彼らは09年に初演、昨年の再演では地方公演も行い、旋風を巻き起こした『わが星』(第54回岸田國士戯曲賞受賞作品)で、見事なコラボレーションを魅せた3人です。その面々が再び集結し、新世代の音楽劇『ファンファーレ』を上演します。
 本作は脚本を柴、音楽を三浦、振付を白神、演出を3人の共同で行います。通常は一人で担う演出を3人で手掛けることに対し、最初は不安もあったという彼ら。しかし、「キャストオーディションの時に、3人でつくる手応えを感じた」と、柴は話します。何気ない日常の断片をループやサンプリングなどを用い、新たな発想で切り取る柴。歌もの、ヒップホップ、テクノ、さらには自然界にあふれる音など、あらゆる要素を盛り込んで楽曲を構成する三浦。生活感をにじませた、ふんわりとしたユーモラスな振付を特徴とする白神。柴いわく「個々の力をセッションする感じで出せれば」とのこと。それぞれの魅力が凝縮された作品になることは間違いないでしょう。

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ストーリーはいたってシンプル。

ファとレしか歌えない少女が仲間の力を得て幸せを手にするまでをオリジナル音楽とダンスで描いたファンタジー。

そこには、とかくニッチな小劇場演劇界にあるような、深読みや裏読みといった小難しさは無く、劇の意味を考えた時にわれながら妄想かもと思うほどわかりにくいメッセージ性も皆無。

いたって堂々と、シンプルでそして(ポジティブな)エンターテイメントなのである。

トラムの劇場に役者(ミュージシャンでありダンサー、シンガーでもある)が登場し、歌い始めた瞬間から、ちょっと懐かしい気分に。もしかしたら、元来`演劇’という祝祭劇、民衆の楽しみの場はこんな様子であったかも、と思わされた。

ー開演前にはトラムの真向かいの小さな広場でプレパフォーマンスを展開しているらしい。。。これだったら、駅利用で周辺を行き交う人たちにも中で何をやっているのか宣伝出来る。←←この方法でロンドンのナショナルシアターも奇跡の巻き返し、新規観客の開拓を実現していたっけ。

東京公演の後は地方での公演がつづくのだが、そこでは地元パフォーマーも追加参加して上演を盛り上げるということなので、ますます好意的に劇場に集まる人を集め、盛り上がるんだろうな。。。これですよ、殿様商売の劇場運営ではなくて、アウトリーチ(手を差し伸べる)型の劇場。。演劇オタクだけの狭い世界だけで完結していてはいつまでたっても劇場文化なんて築けないからね。ー

音楽と踊りがあれば、結構それだけでかなりいけちゃうもんだ(これは先日静岡で観たSPAC宮城聰演出の「夜叉ケ池」を観た時にも思ったこと)ということかもしれない。

生演奏と楽しい音楽、これぞライブパフォーマンスの醍醐味。そしてそれを体感しに訪れるのが劇場、ということ。

劇場セットもそのシンプルな趣向にあわせて手作り感が感じられ、特に劇中に登場した人間サイズの象の作り物が秀逸だった。

人形劇にせよ、(ロンドンでメガヒットを記録しているWar Horseなんかもこれに通じるけど)、舞台装置にせよ、なんだか異常に心ひかれる、心動かす作り物ってあるよね。この象の作り物も、ぜひぜひ今後もどこかで再会したいものの一つ。

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