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2012年10月31日 (水)

オルフェウス(10/28)

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森鴎外生誕150周年記念行事の一つとして催された文京シビックホールでの一回限りのオペラ上演舞台(もったいない。。せめて週末だけでも3回ぐらい上演すればよかったのに)を観た。

森鴎外がグルック作曲のオペラに日本語の訳詞をつけたというもので、ベルリン在住でヨーロッパで活躍する渡邊和子氏が演出・美術・衣装を担当している。

JTによる週末エンタメ告知記事

新聞で告知記事掲載のため、事前に渡邊さんにインタビューをして、どのような舞台になるのかを聞いたのだが、残念ながら紙面スペースの関係でそこまでの詳細を載せることが叶わず。。残念。

と言うのも、彼女の独創的なそしてしっかりとした上演意図を踏まえた構想がとても興味深かったからだ。

死の世界へ旅だってしまった恋人エウリディーチェを生き返らせるべく地獄へと向かうオルフェウス。数々の困難にあいながらも、それらを克服し、愛する人を連れ戻す彼の姿を未成熟な男が立派な成人となりさらには人生の意味をも自ら見いだす青年の成長物語として描いている一方で、オルフェウスの姿をこの国の未来と重ねあわせ、未曾有の大惨事(地震、津波、原発事故)にあいながらも自らの叡智から進むべき道を見いだし、将来へと向かっていくためのエールとしてこの舞台を捧げたいという思いが演出家にあったということだ。

ほとんど舞台装置も背景もない裸舞台ー舞台中央に桟橋のような黄泉の国とこの世をつなぐ一本の通路があるあるのみーで繰り広げられる、オルフェウスの地獄を巡る冒険物語。剥き出しの壁が巨大スクリーンとなり、自然災害の様子(イメージ)を映像でシビックホールの大きな背面に映し出す。衣装は着物の和のテイストと異国情緒溢れる華やかなインドサリー、そして西洋スタイルがミックスされたもの。このあたりにヨーロッパで活動している演出家のスタイルが反映されている。

和洋折衷でオリジナルな舞台、心をニュートラルにして観てみると、いろいろな表情が見えてきてさらに楽しい。

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