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2012年9月 4日 (火)

東京福袋(9/3)

Top003

東京芸術劇場リニューアルオープン特別企画、「東京福袋」2日目を観る。

4団体が正味20〜30分の持ち時間で、パフォーマンスを披露、日替わりで出演者が入れ替わり、毎日通ったら「今」の演劇マップを辿れるという特別企画ならではのお得な仕掛け。

私が観たのはこの4団体。(登場順)
劇団コープス(カナダ)、珍しいキノコ舞踊団、柿喰う客、東京デスロック

共通テーマというものはなく、それぞれが持ち時間をどのような目的で使っても良いらしく、ダンスカンパニーの珍しいキノコ舞踏団はショート作品を、また柿喰う客も既存のレパートリーでショートの作品である一人芝居を持ってきていた。

以前、TPAMで、また芸劇でも同じようにショーケース的な合同での形の公演を観たことがあったのだが、パフォーマーとしてはこのような機会をどう捉えるのかーーーバイヤーへ向けてのPR、お祭り事の一環、新しい表現方法を試す機会、普段贔屓にしてもらっているファンへのサービス  etc...ーーーーそのあたりにもそれぞれ違った思惑もあるようだ。

私が観たこの日にかぎって言えば、何かと「演劇で仕掛ける」東京デスロックのプログラムが斬新だった。

「カウンセリング」とタイトルがついた舞台で出演者は2人ーカンパニー主宰の多田淳之介とSPAC芸術監督宮城聰ー。え〜〜〜〜宮城さんパフォーマンスしてくれるんですか?などと思っていたところ、舞台上にはカウンセリングで使いそうな椅子が2つ。でもって、そのまま多田氏が宮城氏のカウンセリングを受けているところといった流れで二人がそれぞれに芸術監督を務める「地方劇場(リージョナルシアター)」の可能性、地方劇場の特性、演劇の東京一極集中について、などのトークを展開。
そのまま時間を使い切るといった内容だった。

この短い時間枠のあるパフォーマンスでも観客をまきこむのね〜〜〜、でもって格別、答えも出さないのね〜〜〜〜、と。ここらあたりに多田氏の考える演劇のかたちが見えてくるようで、いつもながらにヘラヘラと果敢な若き芸術監督にまたもや何だか問いをつきつけられた感あり。


で、観客をまきこむ、という点で言うと、最初に登場したカナダの劇団CORPUSの「飛行隊」。以前、芸劇の招聘で仮劇場ー水天宮ピットの体育館劇場で正バージョンを観たことがあったのだが、今回はこの福袋枠にあわせてアジャストしてきたものと思われる。

4人の国際色豊かな飛行隊員と隊長が号令にあわせておかしな動きと身体的ユーモアで笑わせる芝居で、いたってシンプル。だけどそのシンプルさがゆえに、どの国のどの年代の人でも楽しめるというボーダーレスな舞台に仕上がっている。

途中、観客の一人をまきこんで(舞台にあげて、メンバーの一人として動きをつける)という箇所があるのだが、まずシャイな日本人に臆させずに舞台上でパフォーミングに参加させるという技もすごいし、必ず笑いにかえるそのテクニックも素晴らしい。

どこでも、どんな条件でも自分たちのやり方できちんとエンターテイメントが出来る人たちがいる。。。プロというのはこういうものなんだな、と感心する。

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