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2012年9月25日 (火)

貧乏が顔に出る。(9/24)

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雨の新宿御苑、櫻井智也率いる劇団MCRの08年初演の再演舞台「貧乏が顔に出る。」楽日公演を観る。

小劇場ゴアーの友人が前回彼女の聖地である下北沢での公演(「俺以上の無駄はない」)を観てそのぶっ壊れ具合を絶賛していたので、その熱気を味わいに行ってみた。

どうやら、彼らの作風の一つの特徴が「(中途半端な)クズ野郎」を自覚している社会の片隅で生きている市井のひとびとたちがその中途半端さと日常の怠惰さにより追いつめられていく中、拠り所としている近しい仲間、友人、家族たちに`迷惑だけはかけたくない’と最後のプライドを掲げながら、それさえも外部の強者に踏みにじられ、壊されてしまう。。。朽ち果て何も無くなったかのようにみえる場所に見つけた小さな小さなタネを拾いあげ、クズ野郎たちはまた暮らしていくしかない。。。といった社会的弱者たちの叫びを描いたものであるらしい(前作も今作(再演ではあるが)もそのようなつくりになっている)

*****「貧乏が顔に出る。」 あらすじ 劇団HP より*******

どうしようもない男が三人、ひとつの部屋で暮らしています。
それぞれがそれぞれ、腐りきった腐れ縁を、
時に足蹴にしながら毎日を過ごしています。
ある日、三人のうちのバンドをやりたがっている男(賽銭泥棒)が
酔っ払ってお地蔵さんをアパートに持ってきます。
お地蔵さんはその男に対して、罰というか特権というか、
そういうものを与えることになります。
物語は、そういう、ふざけた感じで始まります。

************************

劇団のHPの最初にあるように、このような一見悲惨な状況を描いているとはいえ、その状況を「笑い」で描くことに重きを置き、それによりよりストーリーに入り込んでもらうように務めているということであった。

その言葉どおり、上演中は絶え間なく大きな笑い声がそこここで起きていた。たとえば、一つ前の列に座っていた上演前にはとてもおとなしそうに見えていた草食系の若者が、となりの彼女そっちのけでゲラゲラ、アハハハ。。。と身体をよじりながら笑っていたのにはちょっと驚いた。

確かに、突拍子もない設定、かなりドギツイ台詞、いそうな人をかなり大幅にカリカチュアさせたキャラ、などにより飽きさせることはない。

だけど、一方で3万円の家賃が払えない人が実際に増えてきている、そして学校では理不尽なイジメが横行している、ホームレスになるしか生きる道がない人も増えている。。。。などの現状を考えたとき、ちょっと気持ちが悪くなる悪ふざけが見えることも。(それらが笑いであった時代はそれはそれでよかったよね)


「貧乏が顔に出る。」。。。。野郎達の友人関係はなんだかとても楽しそう。。といった芝居、と観た。

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