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2012年9月17日 (月)

無差別(9/17)マチネ

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東京芸術劇場 シアターイースト(旧称:小劇場)にて柿喰う客の1年半ぶりの新作(企画もの:女体シェイクスピアシリーズなどを除く)「無差別」を観る。

先日の快快においてかなり大きく震災の影響が出ていたのと同じように、今回の柿喰う客の新作でもこれからの日本を牽引していく世代 ー作・演出 中屋敷法人ーからの正直なこの国の進路に関する`問いかけ’がなされていた。


***** 演劇サイト より********

罪悪を犯し禁忌を破り、
運命を呪い現世を生きる。
神も仏も獣も人も、
無差別に陥る因果の罠。
 
 
柿喰う客、1年半ぶりとなる新作長編!
戦後日本の思想的転換を題材に
人間<テクノロジー>と神<自然>の調和と共存を描く!

****************

(ネタばれ注意)

舞台中央にはジャングルジムのような鉄筋剥き出しのセットが。その演じる部分の回りをびっしりと黒い舞台照明機材がとり囲む。

可動範囲は中央のセットが据えられたかぎられたスペースとジャングルジムの鉄の棒の上のみという条件の中、身体能力に定評のある柿喰う客の役者たちがその狭いスペースを逆手にとって、緊張感のある濃〜〜〜い演技をみせている。
今回は作・演出・劇団主宰の中屋敷氏も俳優として舞台に上がっている。(まあプロフィール写真などでも演じている様子がみれるので、、演じるのは嫌いではないのでしょう。端正なお顔立ちも役者向き。これからも演じつづけるのでしょうか?ね?)

その他、今回の舞台から柿喰う客の作品にお目見えした新メンバー3人(11年入団)ー永島敬三・大村わたる・葉丸あすかーの面々も。彼らのお披露目公演の意味もあったのかもしれない。3人とも良い意味でとんがっていて、さらには動ける役者さんたちのようで、これからの舞台も楽しみ。

ーと思って観ながら、看板のコロさんはどうしたの?と思っていたら、後日、ネットでコロと村上誠基氏が5月に劇団を退団していたことを知った。理由は定かではないが、まあ、時が流れているということで。まあ同じ流れで、今後、将来、また彼らが何らかの機会にまた一緒に何かを創れたら良いのにな〜と思う。ー


民話形式によって、日本社会におけるヒエラルキー、団体の中での「差別(=無差別)」が個人と社会の両方の枠で語られるのだが、その中には過去を顧みて今を思うところでの様々な問いかけ、確認が含まれている。


ミニマリズムの演出だからこそ浮き出てくる骨太な問い。また、それを効果的に体現する役者たち。

多義的な意味を持つ舞台セットも含め、、見応えのある舞台。

これは柿喰う客の新しい局面を打ちだす、劇団の`古典作品’となるかも。

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