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2012年9月12日 (水)

ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。(9/11)


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絶大的な支持を得ている、藤田貴大率いるマープとジプシー(2007年劇団始動)の「ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。」を三鷹市芸術文化センター 星のホールで観る。

床面に設置された簡略化された`ワタシんち’セットの回りを取り囲むように設置された客席は追加で座り席をつくるほどの入り。

**** 劇団HP より <あらすじ> ****

取り壊される家。そこに住んでいた人々。
或る家の始まりから終わりまでの時間を。
或る家の始まりから終わりまでの記憶を。
遡って。彩って。鮮やかに。思い出して。
ワタシたちの。過去と現在。そして未来。

**************

F/T公募参加作品「ハロースクール、バイバイ」(10年)と芸劇20年安泰プロジェクト「帰りの合図、」(11年)を以前、観たことがあったのだが、劇団公演は初見。

「かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。」で今年の岸田国士賞受賞者(3人同時受賞の一人)となった藤田氏。新作上演依頼、コラボレーションのオファーも多く入っているようで、今最も注目されている若手のひとり。


1時間50分の上演の中で、彼の実体験にもとづく心情ー祖母の家が道路拡張工事のため、取り壊される。小さい頃は敬遠していたその古びた家は形跡を失くす。ーが彼の劇作のもっとも特徴的な方法、モノローグ的な詩的台詞で語られ、リフレインで何度も、何度も。。。いえ〜〜〜いまた何度も繰り返される。

この繰り返しにそれほどまでに意味があるのだろうか?。。。そんなに言わなくても分るよ。それよりももっと掘り下げてくれ、、と。動きと言葉の繰り返しに時間とともに変化が表れれば、その繰り返しの意味もあろうというものだが、停滞している繰り返しは時間の浪費。。資源も時間も有効に使おう!!

演劇雑誌のインタビューで藤田氏が「身近な人の死とか、ものすごく記憶に引っ張られる人間なんです、僕。逆にこれから先のこと、確定していないことにはあまり興味がなくて。。。」と語っているが、過去や史実、記憶から考えたことを「これから」「確定していない未来」に活かしていくこと、どちらかと言うと過去におきたことそのものに関しては格別興味がないー未来への教訓としての過去は検証するし、それに関しては学ぶがーわたしとしては、おそらく興味のあるものの方向性がまったく違うのだと思う。

消失の記憶、また同じ事象に関して人それぞれが感じることは異なるという事実を確認することも大事だが、所詮「諸行無常」が世の中の常。津波で破壊された海岸線をいつまでも心に記憶することは重要だが、そこからまた100年後、10000年後を想像しなくては。。時はとどまらない、よ。

演技の面でも、人と人が関わって、そこに日々、変化があらわれるのが演劇の醍醐味。ひとりごとを発するだけではなくて、関わって戦って欲しい。

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