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2012年6月11日 (月)

ロミオとジュリエット(6/10)マチネ

Romeo_1


先週に引き続き、静岡県SPACの演劇祭へ出かける。

先週訪れた際にもらったチラシの束の中に森村泰昌氏の美術展のお知らせがあったので、静岡駅でちょっと寄ってから劇場へ。

多くの人が一度は彼の作品をどこかで目にしたことがあると思うのだが、「まねて、まなんで、今の私がここにいる。」ーという展覧会用のコピーが言い表すように、様々な有名人ーモンロー、ゲバラ、三島由紀夫にゴッホの自画像ーになりすました作品で名が知れたアーティスト。

今回の展示会ではそんな彼のもろもろの作品のルーツを探るべく、彼が辿った美術個人史として、影響を受けた画家の作品と彼がそれをモチーフに作った作品を並列、さらにはなぜ影響を受けたのか、模した作品では何を表そうとしたのかといった作者自身の一言コメントが添えられて展示されている。

学生時代に製作した作品から年代を追って、展示してあり、その時代時代の文化背景、社会の風潮なども解説として説明されているので展示会として見やすく、面白い。

最初から彼の代名詞であるセルフポートレートのなりすましアートを発表していたわけではなく、他のアーティスト同様、様々な作風の時期を経て(電飾の光の反射を駆使したオブジェ、白黒写真の焼き付けアート、精密なペン画アートなどなど)現在の作風に辿りついた変遷の中に、模索と美的な確信が見え隠れしていて面白い。

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で、メインの目的である「ロミオとジュリエット」だが、フランス人劇作家・演出家 オリヴィエ・ピィ氏が昨年秋にパリ、オデオン座で初演した作品で日本初演の舞台。

ピィ氏自らシェイクスピア原作からフランス語へ翻訳をし直して、「完全版」として上演した今作。
パリでの初演時の一つの売りがこの新訳にあるわけだが、確かに字幕から(残念なことにフランス語が分らないので字幕でその違いを推測するに留まってしまう)すると、かなり猥雑ないわゆる当時の下ネタジョークが懇切丁寧に組み込まれているようだ。おそらく、この新訳に関しては昨日劇場で見かけた多くのネイティブの人々の方が楽しむことが出来ただろう。

恋愛のダイナミズムに翻弄され、若さもあってアゲアゲ感がセーブできない若者達、そんな彼らが村社会の大人の厄介ごとに運命的に巻き込まれ、取り返しのつかない悲劇ー貴重な未来という時間を喪失してしまうーを引き起こしてしまう様がごくごく自然な流れの中で、「シェイクスピアの悲劇」というお題目付きでない不運なそして若さゆえに愚かな若者達のラブストーリーとして描かれている。

ベニヤ作りの階段状のセットと赤いフィルム幕、背景には裸の蛍光灯を集めて並べた照明、その他には生演奏を担当するピアノと奏者、そして簡素なテーブルと椅子、衣装も大仰な貴族のドレスではなく、スーツや白のスリップドレス(ジュリエット)といったごくごく普段のもので、舞台装置はいたってシンプルかつお財布にも優しい。

役者たちがその階段状のセットを自ら動かし、シーンによってジュリエットの寝室を屋敷のバルコニーを、そして裸電球の電飾で装飾したダンス広間を一瞬にして作り出す。

回りがシンプルであるだけに、観客は人=役者の方にさらに集中していくわけだが、この役者たちが、まあ素晴らしい。

前述の猥談ジョークが盛り込まれた台詞を軽妙に語り、コミカルに軽やかに仲間や家族との対話を繰り広げていく。

そこにシェイクスピアの有名な戯曲の一節を喋っている、といった奢りも余計な力も入っていない。それゆえに芝居が滑らかに、自然に進んでいく。この滑らかさ、役者の自然な役作りにより、それぞれのキャラクターにリアリティーも加わってくる。

「ロミオとジュリエット」の芝居でありがちな失敗例として、台詞ばかりが宙に浮いてしまって、全体的にみると古典の名作をおさらいしているといったように、通り一遍等で面白みのない舞台になってしまうことがあるのだが、ーそれ故に、近年、皮肉なことに台詞のないバレエの「ロミオとジュリエット」が良く出来た舞台が多いといった事態にも陥っているー、今回の舞台では、今目の前で起きている話として新鮮にストーリーを追っていくことが出来た。

今作で抜擢された若手俳優、マチュー・デセルティーヌは、若い未熟なロミオ(フランス語だとRの発音が息が抜けていくので「ホミオ」みたいに聞こえる。。ちょっと発見)を好演。

パリでジュリエットを演じたやはり新人のカミーユ・コビが今回は来日できなかったのは正直、ちょっと残念。。。代わりに演じたセリーヌ・シェエンヌに落ち度は無いのだが、、いかんせんやっぱり年上の彼女に見えちゃうのはどうしようもないので(得にテロットしたスリップドレスなので、、衣装変えても良かったかもね)。。年上と激しい恋に落ちることも多々あるだろうけど(得にフランスなんてありそう)、、、やっぱりお話としては14歳のジュリエットだから、ね。

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受信: 2012年6月11日 (月) 22時09分

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