« モラトリアム(5/19) | トップページ | 燕のいる駅(5/23)マチネ »

2012年5月29日 (火)

I'm (w)here (5/21)

Stage26418_1


昨年の岸田戯曲賞受賞作家(の1人)*ということで、大注目のノゾエ征爾率いるはえぎわの第24回公演「I'm (w)here」を下北沢スズナリで観る。

今回は3人のトリプル受賞で、ノゾエ氏の他に劇団マープとジプシー主宰の藤田貴大氏、Nibroll主宰の矢内原美邦が受賞している。


*******演劇サイト 解説 より**********

何を思ってかグアムに行く。3時間30分。広島より近い。テレビなどでよく見るよな白い砂浜と透明な海があっさりと目の前にあり、顔を浸ければ色とりどりの魚たちがサンゴに群がっている。水中対応のデジカメを1万も出して買い、脳裏に焼き付けるより先に撮りまくる。
"バカンスに暮れる人々は日本人ばかりで、彼らはみな母国にいる時よりもほんの少し生命力が上がっているように見える。現地の人々も軽妙に日本語を話すものだからして、一瞬ここがどこだかわからなくなる。くらくらする。連れがプールで泳ぐ。ホテルの部屋からそれを撮る。地上10階。落ちたら即死だな。でも僕は落ちない。落ちないのだ、絶対に。
I’m here. "

******************************

やはり、大きな賞の受賞後初の舞台ということで、かなりの注目が集まっているようで、スズナリの客席のあちらこちらに演劇関係者、批評家さんたちの顔、顔、顔。。

かく言う私も今回が初見なのだが、どうも実験的な舞台づくりを得意とする劇団のようで(過去の劇評から)、今回もなかなかに斬新な設定。
舞台上にある唯一の舞台セットとも言える大きな壁(シーンによって移動する)の前にずらりと並んだ男女14名。それぞれが自己紹介を続ける中、一人の男がポロリと「私はオニです」と口走ってしまう。
その瞬間に回りにいた人々が逃げ回り男をけなし始める。

そこで整列が一度崩れるのだが、少ししてまたもや現代人の標本が並べられる。そしてまた崩れる。。

そんな風に、世の中の整頓された列を崩さないように、崩さないようにと生きている人々=わたしたちの、実のところそれぞれにとってもはみだしてしまっている実情が各自のエピソードとして順に紹介されていく。

コチラ側から観ていると、なんとも「ヘラヘラ」と笑ってしまうしかないエピソードばかりなのだが、舞台上のキャラクター達は額に冷や汗を流しながらどうにもおさまりきれない自分を持て余しているのだ。

きっと若い人たちは彼らの中に自分を見つけたりして、共感したり、考えさせられたりするんだろうな〜〜、なんて。

人の中の自分という、ある意味の恥じらいの感情が薄まりつつある我が身にはーなんだか年をとると我は我なり、なんて図々しくなっちゃうんですーなんだか今ひとつ物足りない芝居だった。

見える範囲内だけきょろきょろしているうちに、何だか大きなものに根こそぎ押しつぶされてしましそうで。。。もしかして、そんなことも暗示しているのかも。

|

« モラトリアム(5/19) | トップページ | 燕のいる駅(5/23)マチネ »

「観劇」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/223541/45458358

この記事へのトラックバック一覧です: I'm (w)here (5/21):

« モラトリアム(5/19) | トップページ | 燕のいる駅(5/23)マチネ »