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2012年5月29日 (火)

リリオム(5/26)マチネ

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青山円形劇場で20世紀初頭のハンガリーの劇作家モルナール・フェレンツ作の「リリオム」を観る。

日本では1945年のブロードウェイミュージカル「回転木馬」の原作としての方が馴染みが深く、こちらは宝塚などで上演が繰り返されている。


********あらすじ リリオム 映画解説より*********
ブダペストの謝肉祭の夜、遊びに出掛けたジュリイとマリーの二人の娘は木馬館の客呼びのリリオムと知り合った。そしてジュリイはこの小柄な客呼びリリオムを恋する様になった。木馬館の女主人モスキャは、嫉妬の余り、リリオムを解職してしまったが、この天真爛漫なリリオムは困りもせずジュリイと結婚した。その後リリオムは妻が事々に自分に逆らうので怒りの余り彼女を殴りつけはするものの直ぐ又彼女が可哀想になって労ってやるのだった。職のない彼は妻が身重になったときに、金ほしさからある男に誘われるまま遂に強盗を働くことに同意した。それはある会社の会計係が社員に渡す大金を持って、毎週決まって通る人通りの少ない場所の有る事を知った彼の相棒の発案で、その会計の持っている大金を盗もうというのであった。しかしリリオムは強盗する前に警官の手におさえられ、隙を見て隠し持った包丁を胸に当て「ジュリイ」と叫んで自殺してしまった。リリオムの魂は地上に思いを残しつつ昇天し始めた。長い長い路をづんづんと昇って行く。天界の一角、警察署長室に呼ばれたリリオムは「何故妻を捨てて自殺したか? 何故妻を殴ったか? 不良な夫とは思わないか」等の質問を受けた。彼はその質問に正直な答えは出来なかった。彼は一晩だけ地上へ帰る権利を與えられた。だんだん冷たくなって行く夫リリオムの手を握ってジュリイは泣いていた。「おまえに何一つやらなかった、俺は愛想の尽きた人間だ、今夜俺は神様の傍へ行く」彼は堅く握られたジュリイの手を握り返す力さえなく、微笑をたたえて死んでいった。

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作者の実生活ー自らの素行により妻との離別に至った作者が離れて暮らす幼い愛娘との心のすれ違いを本作で描いているーを題材にした本作。リリオムとはその不器用な主人公の名前なのだが、初舞台の池松壮亮には、主人公の複雑なキャラクターを表現するというのは荷が重すぎた感がある。

そもそもベビーフェイスの彼にワルだけど女にモテるリリオムというのがミスキャストかも。

円形の舞台を上手く使っての演出、助演の銀粉蝶、そして相手役の美波と魅力的な部分もあるのだが、話の核となる主人公のキャラクターの説得力・魅力が無いので、一番大切な部分ー不器用な人間の人の愛し方ーが十分に伝わってこなかった。

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