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2012年5月29日 (火)

燕のいる駅(5/23)マチネ

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三鷹市芸術センターで土田英生セレクションVol.2公演「燕のいる駅」を観る。


土田氏率いる劇団MONOの公演として97年に初演、その後99年にも再演されている劇団の代表作のプロデュース公演。

初演、そして99年の舞台も観てはいないのだが、パンフレットによると日本国の終末の日を描いたストーリーをその上演の際の状況ごとに、みんなが描く近未来のイメージに近づけるため、設定を少しずつ変えてきたらしい。

つまり、97年初演時には近未来に起こる世界戦争によって日本は終わりを迎えると言っていたところを、99年の時点では世紀末の終末を想起させるように変えたということだった。

そして、今回2012年の上演では、哀しいことに、この「いつの日かこの国が滅びてしまうかも」という仮定がー村の上空に変な形の雲が現れたその日から人々は不穏な気配を感じ取っていたーというこの描写だけで十分に説得力をもって客席に浸透していたように思う。

環境問題、原発事故の影響問題、日本経済の破綻予測、様々な自然現象による突発事故、自然災害。。。とわれわれの日常のすぐ近くに、終末を思い起こさせるネガティブな要素が転がっている。

笑いあり、ロマンスあり、日本社会への批判あり、、と様々なものがつまっている本作なのだが、意図的にぼやかしているその終末の根拠が、とてもはっきりと見えるところに、今この芝居をやろうと思った制作、作者の意図が現れているように思った。

千葉雅子はやっぱりステキなコメディエンヌだった。

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