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2012年5月29日 (火)

モラトリアム(5/19)

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横浜STスポットで東京デスロックの大胆な企画、「モラトリアム」に参加する。

13時開場で21時までオープン。観客の入退場は自由、トイレ、小休憩後の再入場もありだが、一度退場と言って場を後にした場合はその後の再入場は認められない。
持ち物は受付に預け(財布などの貴重品以外)、携帯電話も入場後に指定の場所に置いておかなければならない。

でもって、マットが敷かれたSTスポットの小部屋の中に放置されるという趣向。

時折、きっかけのごとく、観客に混ざった劇団員たちが何かーちょっとしたパフォーマンスであったり、作業であったり、その場で遊ぶヒントなりーを仕掛けてくれるので、それにノルも良し、まったく無視するのもあり、というものだ。

まあ、手の中に携帯がないーもちろんiPodもiPadも手持ちの雑誌もなしー時間というものを処理しかねている自分にまず気づき、ハッとさせられる。
でもって、しばらくすると、何かをやらかしたくなるウズウズ心が湧いてくる。で、なんだか能が活性化してくる。。。こういう時にシンプルな遊び、積み木とかパズルとか出てきたら、みんなかなり真剣にそれに取り組むのだろうな、と思う。


とにかく、どこでも至れり尽くせり、かゆくなくてもかゆそうなところまで見つけてくれるような現代において、このVoidーからっぽー感が新鮮。

まあ、考えてみれば、ちょっとした昔ー20〜30年前にはこんな時間も(得に夏休みなんかには)あったな〜〜〜、昼寝しすぎて朝方だか夕方だか分らなくなったり、スキー合宿の山小屋でみんなでこたつに入りながらぼんやりした時間を過ごしたり、などど思い出す。一体何が変わったのだろう?同じ24時間/日であることには変わりはないし、それほどまで個人的には効率良くなったとも思えないし。。。

後日(6月の初め)、BBCのテレビニュースでロンドンの画廊で「作品のない展示会」というのが開催されている、というニュースを観た。
額縁はあるが中はブランク、置き台はあるのにその上に彫刻作品はない、、、といったように、結構広いその展示会場の中には一切のアート作品はなく、、訪れた人々はそれぞれに想像しながら会場を見て回るという趣向らしいのだ(そのニュ—ス番組の中で会場を映していた際には数人の観客が訪れ、他の展覧会と同じように何も入っていない額縁を熱心に観賞していた)。

今回の「モラトリアム」はこのロンドンで開催されているコンテンポラリーアートの美術展の横浜ライブパフォーマンスバージョンと言ってもよいのではないか。

方法さえ違えど、同じような問題提起をしているアート作品であると感じた。

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