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2011年12月 7日 (水)

ルート99(12/6)

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近年の日本演劇界の”ひょうたんからコマ”事件、その事件に張本人達、言わずと知れた埼玉発高齢者劇団ゴールドシアターの最新作、岩松了第二作目の特別書き下ろし「ルート99」の初日を彩の国芸術劇場で観る。

初日ということもあり、上演時間は不明。6時半という埼玉での公演にしては大層早めの開演時間、それに作者の岩松氏は二度目の書き下ろし(第一回はゴールドシアターの名を世間に広く知らしめた07年初演「船上のピクニック」)ということもあるので、まあ9時ぐらいにはお開きとなるのかな〜〜〜と高をくくっていたのだが、そこは流石のゴールド&蜷川&岩松組、休憩を挟んでの3時間半の大作で終演は10時、。。。それでも心地よい疲れとともに、雨上がりの星空が輝いて見えたのはやっぱり元気なおじいさま&おばあさま(言葉使いには気をつけましょうね(*^.^*))がたの、文字通り渾身の演技によるところが大きいであろう。

(余談:同日マチネで観たSISカンパニー「その妹」が訳2時間半だったので、本日は計6時間の観劇なり)

勝手をわきまえた作者ゆえ、カット、カットで短くというのはゴールドと深く関わっていない外部の人間の考えであったようで、知れば知るほど「あれもやらせてみたい。。これもあの人なら何かが出てくるだろう」と前回にも増して想像力が働いたようで、なんとも盛りだくさん。

沖縄基地問題あり、演劇論あり、人間の性であるラブストーリーあり、世代間差に関する考察あり、でもって役者をいじっての笑いあり。。。。と年末紅白並みのてんこ盛り状態。ーちょと詰めすぎの感もあり。第三作目に何か残しておいても良かったかも。思い切って何かを削ったら、すっきり、シャープに仕上がったようにも思える。ー

初日にしてはプロンプトの声が一回か二回ぐらいしか聞こえず、それぞれに長台詞が用意されているわりには、でもってちょこちょこと危なっかしい掛け合いもみられはしたが、、それを力技で流せる技もすごい、さすが劇団として活動を続けてきただけある!と感激。

とにかくこの劇団の舞台を見ていると、普段気にしていること、例えば言い間違い、台詞のふっとばし、遅れての台詞のタイミング、、なんか全てが「そんなちっちゃなこと、いいじゃないの」となるから不思議。それよりも、彼らが次に何を言ってくれるか、してくれるか、の方が興味津々となるからなんとも、想定外、既成の概念を打ち破る観劇体験となるのだ。

この「新しい」芝居との関わり方ー書かれた戯曲の予定調和的完成形観賞ではなく、そこせ演じている役者とのライブでの関係性、眼前で行われていることとその場で向き合うという観劇ーの提案はある種とてもカッティングエッジで、例えばF/Tで上演されている最先端演劇、ポルトBの実験的演劇などと肩を並べる新しさだと思う。

そんな新しさに関しても、劇中エピソードのローカル劇団の稽古中に演出家役が言及しているので、そのあたりもチェック!
おそらくはゴールドと関わった作者だから出てくる、正直なそして真実の台詞だと思える。

ゴールドの初期にインタビューした時には「とても思うようには出来ません。。。」と小声でつぶやき悩んでいた東北から上京して参加している女優さん田村さんの進化には驚きと尊敬の念をおぼえた。
ーーーー継続、そして努力あればこそーーーー

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