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2010年9月 9日 (木)

忘却曲線(9/8)マチネ

Stage16687_1

台風の雨が滝のように流れている中、小竹向原の小劇場へ吉田小夏主宰、作・演出 青☆組の「忘却曲線」を観に行く。

三ヶ月前に同じ劇場で彼女の芝居を観たのだが、あの時は夏の始めで暑い日差しに驚いていた(その後に続く地獄の日々も知らずに)のを思い出した↓

恋女房達

今回も、女性作家らしい細やかな感情の表現で多くの観客の賛同を得ているようだ(巷の演劇サイトで高得点をたたき出している)。

****ネタばれ注意****

幼い日に父親を交通事故で亡くした4人の兄弟。その後、悲しみに沈み、父との思いでを日記に綴りながら暮らす母とその兄弟たちは肩を寄せあいながら家族の日々を過ごしていたのだが、ある日、母親がその若い(年長は10代)兄弟を家に残しこつ然と姿を消してしまうーどうも新しい男のところに走ったらしいー。

数年後、何事もなかったように日常を過ごす兄弟たち。蒸発した母親を理想化しながら、それぞれの心の傷をさらけ出すことなく必死に生きてきた兄弟に、置き去りにしてきた月日・時間がついに彼らに転機の必然の機会を与える。
それまで、美しい思いでの中で現実から目を背けてきた兄弟たち、今こそ真実に目を開くときが来たのだ。彼らはそれぞれにどのようにしてこの試練を乗り越えていくのだろうか。。
*******

今はいない母親がそれぞれの心の創造物として現れたり、母親の思い出のキーフレーズ「悲しいことがあったら、それを日記に書き留めなさい。そうすればその悲しみを忘れさせてくれるから。」という言葉が何度も繰り返されたりする中で、家族以外の人々の介入などもあり、それぞれに現実へと戻っていく。

あまりにも詩的で、彼らの思い出自体に現実味がなく、最後は全てが魔法のように好転してしまったので、ちょっとそのあたりに物足りなさも感じたりはしたのですが。


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