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2010年9月 8日 (水)

シダの群れ(9/7)

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シアターコクーンで岩松了作・演出、阿部サダヲ、風間杜夫、江口洋介、伊藤蘭、小出恵介、、、などなどという豪華絢爛なキャストによる任侠(っぽい)劇「シダの群れ」を観る。

岩松調の「間」としりきれたような「。。。。」でキャラクター同士の会話が交わされ続ける、あるヤクザの組の跡目争いが一つの話の核となったお芝居。

とは言え、前述で任侠(っぽい)と書いたように、任侠の世界を描きながら、その任侠の裏社会の独特の世界を描くと言うよりも、たまたまそのヤクザ組に属している人たちのそのせまい世界の中でのプライドの競り合い、狭い世界独特のイジメとどこの世界にもある男と女の割り切れなさ、日陰の女の長年の復讐
というようなものを描いている。

まさにその日陰の女であり、その恨み節の主でもある伊藤蘭演ずるところの姉御が良い。
もしかすると、彼女のみがその役どころを完全に把握しながら演じられていたのかもしれない。あと、ドラ息子の嫁 リン役の江口のりこも良かった。

と言うのも、その回りのヤクザな男たち、下っ端である種一番まっとうな感覚の持ち主である森本(阿部)、病床の親分を助けるため組を仕切っている水野(風間)、妾の子であるがゆえに跡目につけず損な役回りを買って出ているタカヒロ(江口)などには、どうもその演技に今ひとつ「自分はなぜこういった行動をとるのか?」という躊躇が感じられたからだ。
本妻の息子でやりたい放題のツヨシ(小出)に至っては、どうもその輪の中にも絡んでいなかったように思われた。

奇しくも、上演前の雑誌インタビューで役者たちが口々に「難解な戯曲で、今ひとつまだ理解していないんです」と語っていたけど、、結局、その後どこに辿り着いたのか???

岩松戯曲の「間」の中にそれぞれは無言の答えを見つけたのかどうか???今ひとつ、そこが危ぶまれる。

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