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2010年9月24日 (金)

聖地(9/23)マチネ 再見

このところ、3時間越えの舞台ばかりが続き、家に帰るとただただグータラtv。。
テレビ壊したろか!とも思うのだが、、やっぱりプレミアリーグ見逃すわけにもいかず。。意志弱すぎ。。劇評更新が遅れて、スミマセンsmile

Matsui_ninagawa


彩の国さいたま芸術劇場で高齢者劇団ゴールドシアターの聖地を再び観る。
今回は演技経験もあり、介護の現状にも詳しい友人と観劇。昨年「アンドゥ家。。」を一緒に観劇し、ゴールドのファンになった彼女のたっての希望もあり、また今年も一緒に観劇する事に。

先週の初日(14日)は舞台正面からの観劇だったのだが、今回はせり出し型の右サイドから、前回とは違った角度から舞台を見つめ、前回気づかなかった小ネタにも気づき、聞き逃した(もしくは聞こえなかった)台詞もキャッチ出来たところも多く、もちろんのことながら役者さんたちのこなれ具合のおかげもあり、またもや3時間半をたっぷり、、いや前回以上に十分に劇を堪能する事が出来た。

一度観ているので、筋&流れが頭に入っていたということもあり、作者(松井周)の意図する問題提議部分、長編の中で仕掛けられている様々なリンク部分(フリとオチ)にも気づかされる事がしばしばあり、松井氏の新たな試み(中劇場&大人数)でありながら、今日の日本の社会状況に真っ向から向き合い、疑問を呈した骨太の秀作であることを再度確認する事が出来、大満足。

役者の力量のバラツキ、また40人越えという登場人物の多さ故の劇のボリューム超過(劇団員全員登場の大前提があるのでこの制約がついてくる)という、なかなかまとまりにくい条件を抱え、ややもすると見落とされがちー長丁場の途中、集中力が途切れ、ついウトウトしてしまっている観客もいたようなのでーな的確な社会批判が壮大な劇構造の中、一方では老人たち一人一人の人生を通し細やかに、注意深く、組み込まれている。

これらのネガティブな要素を背負ってでも、さらなる見返りがくる、そんなゴールドシアターならではの価値があり、それを見事に活かしたというところで、今回の公演も大いに実りある結果が得られていたと思う。
彼らだからこそ表現出来る「老い」に関する嘘と現実。。。一人一人の佇まいが、そして言葉が、小走りが。。。多くの事を見せてくれていた。

つまるところ、近未来においても「地獄の沙汰も金次第」であるのか、若者が奮い立つ日は来るのか、さらには世代云々というより、人類としての進歩、現状打破しうる前進は望めるのか、人間の愚かさ、そして同時に人情の機微。。。。を今の日本が抱える多くの矛盾に照らし合わせながら描いている。

1年間の期限付きで、停滞する演劇界へのカンフル剤的事件として始まったゴールドシアター。

今や、劇団は一時的な役割を超え、誰もが予想出来ない、大きなうねりとなって演劇界に刺激を与え続けている。

(その、このメンバーならではという特異性から、まさに「今」観ないと、というアラートランプが常に点滅している舞台なので、見逃すべからず)

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