« ヘッダ・ガーブレル(9/22)マチネ | トップページ | 聖地(9/23)マチネ 再見 »

2010年9月23日 (木)

ハーパー・リーガン(9/22)再見

01a

本文より、一足早く、コメントをつけてもらい。。。ありがとうございました。


そうなんです。
それほどまでに、「ハーパー・リーガン」にどっぷり漬けられちゃっているんです(芝居漬け)!

生前の筑紫哲也氏が「人生あらゆる事、局面が`選択’なんだ。」と語っていらっしゃいましたが、その精神に基づいて、この数日をジャッジした時に、`最良の選択’として、観れる時にこの舞台をもう一度観ておくことが私の選択であろう、と、思い立ったわけで、、で、またもや観てきました。

やっぱり、その選択は正しかった。出来る事ならもう一度、観たいが、残念ながらそれは物理的に叶いそうにはない。。。。く〜〜〜〜〜〜。

観劇の感想としては、2度目なので、ある意味衝撃度は和らいだものの、やはり噛めば噛むほどに、という味わいが出て、やっぱり好きな舞台は出来る限り、何度でも見返すべきだな〜〜〜と実感する。

で、今回ひっかかったのが、「臭い」というワード。

劇の中で、ちらちらとこの「臭い」という言葉が出てくるのだが、

*****ネタばれ注意****

(原作ではおそらくは有色人種であろう)トビアスは自分の臭いが嫌いだ!と吐き捨てるように言い、ハーパーはミッキーを「臭い」と罵り、ハーパーとネットの出会い系サイトで知り合いホテルで密会をするジェームスは嗅覚が無いという。(嗅覚の代わりに触覚で人との関わりを確認するのだろうか?それゆえ、人一倍セックスによる関わりを求めるのだろうか?)
ベッドで彼女の側に寝て、彼女の事を思いながら待つ夫のセスは彼女の残り香から彼女を連想していたのだろう。。

******************

「臭い」ほど個人差のある、そもそもが主観的なセンス(感覚)もないだろう。
ライブの舞台とは言えその臭いまで実際に観客へ届けることは不可能で、だからこそ、逆に、この曖昧な伝達描写、それぞれの「臭い」が観客へ与えるイメージの広がりも無限大だと言えるのではないだろうか。実際、劇中でポロリとこぼれるこの「臭い」に関する台詞によって、多くの情報を得ることが出来たし、それぞれの場合において、深く実感する事が出来たように思う。

でもって、劇で伝えられることの多くが、実のところ、この「臭い」と同じような、かなり曖昧なそれでいて強固な、かなりの部分で人の感性に依るものが多いのではないか。。。
それだからこそ、それらの微妙なニュアンスを絶妙に配置する、この芝居に底なしの深みを感じるのでは。。。

「世の中に絶対は無い」と言う、何度か繰り返されるメッセージ。そのメッセージ通り、ハーパーを始め、登場人物たちの根拠のない「思い込み」「偏見」に支配された日常が描かれているわけだが、それらの脳内の「思い込み」と動物感覚の「臭い」。。。こんな対比にも人間らしさを読み取り、またもや感じ入ってしまうわけです。

話は変わるが、今回の公演用に販売されているパンフレット。それぞれの俳優、もちろん演出家、そして現代英国事情に詳しい見識者たちにロングインタビューを慣行し、掲載しているのだが、それぞれにこの芝居で注目する視点が異なっているのがとても面白かった。

若い世代の多くは今のネット社会における個人の立場、日々生活を浸食していくネットとどのように関わっていけば良いのか、、といったポイントに注目している意見が多かったのだが、その他にも家族関係に注目する人、男女関係、夫婦関係に注目する人、一人の人間の変化の注視する人、、、と本当に様々なのである。

中で、誰かも書いていたように、つまり「一つの答えは無い」芝居だからだと思う。

それだから、、、繰り返しになるが、噛めば噛むほど、どんどん出てくる出てくる。。となるわけです。


最後に、今回の役者陣、全てのキャストがやはり素晴らしかった、と締めくくりたい。

|

« ヘッダ・ガーブレル(9/22)マチネ | トップページ | 聖地(9/23)マチネ 再見 »

「観劇」カテゴリの記事

コメント

ハーパーリーガンにそれほどまで入れ込めるのはすごいですね。
ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

小林聡美と言えば「転校生」のイメージしかない私ですが、行ってみようかなという気になりました。

投稿: TK | 2010年9月23日 (木) 19時31分

千秋楽にパルコ劇場に行ってきました。

パンフレットの綴じ方が外から見えるユニークなつくりに感心。さすが。

胸がきゅっとつかまれるようなかんじがどうにも。。。

いろんなしがらみとわだかまりを抱えて生きてきた人生半ばの人間でないとこれは楽しめないですね。

7月にスズナリで見た「夕立」もよかったですが、これもなかなか。

投稿: TK | 2010年9月26日 (日) 22時58分

千秋楽に間に合って良かったです。
でもって、ステキな時間を過ごせたようで、嬉しいです。
これからもじっくり味わってもらいたい芝居ですからね〜〜。

投稿: ノビー | 2010年9月27日 (月) 10時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/223541/36883094

この記事へのトラックバック一覧です: ハーパー・リーガン(9/22)再見:

« ヘッダ・ガーブレル(9/22)マチネ | トップページ | 聖地(9/23)マチネ 再見 »