ウィンドミル・ベイビー(5/10)マチネ
★★★★+0.5=4.5★
全ての要素ー翻・演出・役者・音楽ーがバランス良く整った、良質の舞台。
オーストラリア、カナダなどの少数民族に関する芝居を中心に上演している演劇企画集団・楽天団による上演で2008年に日本で初演。その際の大きな反響に応え、今回同じキャスト、と言っても一人芝居なのですが、大方斐紗子さんにより杉並区の公共劇場・座・高円寺2(小劇場)で再演された舞台の楽日を観劇。
これが、舞台の幕が降りるやいなや、待ちきれないというタイミングで大きな拍手が沸き起こるというような、誰が観ても自然と楽しめる、良い舞台でありました。
オーストラリアの先住民族、アボリジニの(今は)老女のメイメイ(大方)が、まだ階級制度が色濃かった時代、若かりし頃に農奴として仕えていた白人主人のお屋敷で起きた出来事を、自分の半生を振り返りながら、当時の奴隷システムの様子をユーモアを交えながら語っていく。
大方さんの無理なくナチュラルにオーストラリア先住民を演じる演技、また舞台横で様々な楽器ーギター、オリジナル(?)打楽器ーと澄んだ歌声でオーストラリアの大草原を表現するバロンなかざわさん、と舞台上は二人のパフォーマーのみ。
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