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2009年8月 3日 (月)

現代能楽集 イプセン

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燐光群の最新作、坂手洋二作・演出「現代能楽集 イプセン」を池袋の小劇場へ観に行く。

めずらしく友人と一緒に観劇。
劇評投稿サイトでも言われていたように、かなりの芝居通、もしくはイプセン好きでなくては作品の評を語る前に、その内容についていくのがきついかも。例えば、今回初めて燐光群の芝居を観てみよう、と思ったお客さん、もしくは紺野美沙子さんが出ているからお芝居でも行こうかなんて思って観に来た方々にはたっぷり2時間半かけてもチンプンカンプンだった可能性もあり。
何と言っても、一緒に観に行った友人ですらー彼女は、もちろん芝居観劇体験もそこそこあり、教養もある人なのですが、観劇後「人形の家ぐらいは、なんとなく筋は分っているけど、それでもそこまでだよね〜。だから、他の話とかはイマイチよく分らなかった。(当然)」ーとポロリ。
そりゃそうだよな〜〜と、納得。でもって、上演された4作品全てが、やはりイプセンの原作を知っていてこそ、その先を楽しむという内容だっただけに、ちょっと上演意図が計り知れぬ。
いっそのこと、4作品ではなく、2作品ぐらい(野鴨とヘッダ・ガブラーの2作品で良いんでない?)に絞って、もう少し丁寧に前解説部分も入れた方が良かったかも。

あと、「ノーラは行ってしまった」(人形の家の現代能楽編)に関しては、霊が語るノーラのあとの時代の話、ノーラに思いがけず家を出られてしまって、過去に置き去りにされた人々の話、、なのだが、う〜〜〜〜ん、どうも「その後のシンデレラ、プリンセス生活にも慣れず、王子はプレイボーイで、、」なんて感じの、それで何なの?というどうにも中途半端な、でもって、現代能にすることで、原作をさらに広げるどころか、かなり後退してしまった感のある残念な結果に。

そんな中、「ヘッダじゃない」は紺野美沙子の存在感、自己完結しているヘッダという役を見事に演じていて良かった。

現代能という劇作手法もそれなりに面白いサブジェクトなのでしょうが、そろそろ燐光群の十八番である社会性のある劇、ドキュメンタリー性のある芝居をファンの一人としては上演してもらいたいと切に願うところです。
エッジーなところでやって欲しいです。

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